病理[別館記事更新] ネットバンキングと血糖値 血糖値変動の原因は食事だけとは限りません.交感神経を高めるホルモンでも上昇します.ですから,ストレスを感じたら血糖値が上がるのはごく自然な現象です.しかし,ここまで敏感なのかと驚きました.ご興味のある方はご覧ください. 2023.09.08病理血糖値
学会第66回日本糖尿病学会の感想[23] 2型糖尿病は少なくとも2つある 【この記事は第66回日本糖尿病学会年次学術集会を聴講したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】前回の糖尿病投薬アルゴリズムの記事では,日本糖尿病学会は,投...2023.07.02学会病理
合併症第66回日本糖尿病学会の感想[21] 神経障害 【この記事は第66回日本糖尿病学会年次学術集会を聴講したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】糖尿病の合併症の一つである糖尿病性神経障害については,本館及...2023.06.26合併症病理
学会第66回日本糖尿病学会の感想[6] 中性脂肪とHDLコレステロール 【この記事は第66回日本糖尿病学会年次学術集会を聴講したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】健康診断データを解析した一般口演セッション49の続きです.1...2023.05.21学会病理
学会第66回日本糖尿病学会の感想[5] 2型糖尿病の『型』 【この記事は第66回日本糖尿病学会年次学術集会を聴講したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】一般口演セッション49は,健康診断データを解析した報告を集め...2023.05.20学会病理
学会第66回日本糖尿病学会の感想[2] 加齢とインスリン分泌能の低下 【この記事は第66回日本糖尿病学会年次学術集会を聴講したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】鹿児島での現地開催は終了しましたが,6月1日からはWEB配信...2023.05.17学会病理
ガイドライン肥満パラドックス [3完] めざせ 縄文ビーナス BMI=36の日本人と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか?ほとんどの人はものすごい肥満体だと思うでしょうね.実際日本でも米国でもBMIが35を超えれば『高度肥満』に分類されています.しかし,この例をご覧ください.現在十両の炎鵬は小柄な...2023.04.21ガイドライン病理
ガイドライン肥満パラドックス [2] 否定論もありますが 肥満の人の方が,正常体重の人よりもむしろ死亡率が低い(ただし高齢者の場合)これが【肥満パラドックス】です.肥満は健康長寿の大敵です.絶対に肥満は避けましょう.そのためには仙人のような低カロリー・低脂質でバランスのよい食事が第一です.今までこ...2023.04.17ガイドライン病理
ガイドライン肥満パラドックス Obesity Paradox[1] パラドックスとは『逆説的真理』です.直観的には『そんな馬鹿な』と思えるけれど,実は正しいという事象を指します.本ブログでも『富山パラドックス』を取り上げたことがありました.都道府県別『経済的豊かさ』ランキングでも堂々の2位,しかも新鮮な魚を...2023.04.13ガイドライン病理
病理第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-3 空腹時C-ペプチドは重要 【この記事は第57回『糖尿病学の進歩』を聴講したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】開催中の『第57回糖尿病学の進歩』講演会のこのシンポジウムの感想です...2023.03.04病理薬物療法
病理[別館記事更新] 3つのリバウンド 私も含めて糖尿病の人にとっては,リバウンドという言葉はどれも悩ましいものです.しかもこのリバウンドは3つもあります.ご興味のある方はご覧ください.あ,株の世界では,株価が急落した銘柄が一瞬少しだけリバウンドすることをdeadcatbounc...2023.02.14病理
学会第26回 日本病態栄養学会の感想[7] 症例報告から-2 中性脂肪が下がらない 【この記事は第26回日本病態栄養学会年次学術集会に参加したしらねのぞるばの手元メモを基にした感想です.聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】遺伝子変異「家族性コレステロール血症」という症状があります...2023.02.12学会病理
病理ブリットル型糖尿病[3完] 原因はさまざま ブリットル型(不安定型)糖尿病について,最新のレビューを探してみたところ,この文献がありました.Hirsch2020この文献では,まず極端な高血糖/低血糖が発生する原因について,一般論として考えられるものを列挙・分類しています.Hirsch...2022.11.26病理
病理ブリットル型糖尿病[2] 従来の説明では 現在の糖尿病学では現在の糖尿病学ではブリットル型(不安定型)糖尿病というものは存在しないという立場です.実際日本糖尿病学会が発行している『糖尿病治療ガイド』や,WHOの糖尿病ガイドラインには『ブリットル型(不安定型)糖尿病』という言葉はみら...2022.11.22病理
病理ブリットル型糖尿病[1] 日本糖尿病学会の最新の『糖尿病治療ガイド2022-2023』には;(C)JDS糖尿病とはインスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝的疾患である糖尿病治療ガイド2022-2023p.14と書いてあります.一言でいえば血糖値はイン...2022.11.18病理
病理[別館記事更新] 糖尿病性神経障害:知覚異常(温感障害) 『糖尿病になっても,初期には痛くも痒くもない』とはよく言われることです.しかし,実際には『呼吸に応じた心拍変動』が起こらなくなったり,『食後低血圧で気分が悪くなる』という現象は発生しています.ただこれらはなかなか気づきにくいですね.しかし,...2022.10.15病理
病理グルコキナーゼ活性化薬[8完] 今後の予測 グルコキナーゼは監視塔グルコキナーゼとは,主に肝臓と膵臓に発現する酵素です.人体が高血糖状態の時,肝臓においては糖を素早く取り込んでどんどんグリコーゲンに変換していきます.そして膵臓ではβ細胞からのインスリン分泌を促進します.結果として血糖...2022.09.15病理
病理[別館記事更新] あるとうれしい不整脈[2] ない場合は? 心電図上の脈拍間隔の変動(CVR-R)は呼吸に対応した変動であり,まったく正常なものです.では,CVR-Rが著しく小さい,又はまったく見られない場合はどうなのでしょうか?糖尿病患者でCVR-Rが小さいことは,実は合併症(糖尿病性自律神経障害...2022.09.13病理
病理グルコキナーゼ活性化薬[7] 最新情報 メルクがグルコキナーゼ活性化薬MK-0941を開発していた頃,ほぼ同時期にロシュ(Roche)もやはりグルコキナーゼ活性化薬RO4389620を開発していました.この薬は,開発コード名RO4389620だけでなく,ピラグリアチン(Pirag...2022.09.11病理
病理[別館記事更新] あるとうれしい不整脈 この記事の続きです.糖尿病による神経障害には,自覚症状のあるものだけでなく,まったく自覚症状のないものもあります.それがCVR-Rと呼ばれるある種の『不整脈』です.ただしこの場合は,糖尿病によって不整脈が発生するのではなくて,その逆です.ご...2022.09.09病理