病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える12 食後に血糖値が上昇し,そして時間と共に下降する.このプロセスは,患者向けのパンフレットには;炭水化物,脂質,たんぱく質は,胃液,膵液などによって消化され,腸管で糖(ほとんどがブドウ糖),脂肪酸,およびアミノ酸などに分解されて吸収されます.食...2020.09.30病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える11 前回の記事について,おそらく医師とお見受けする方から,健常者のについてLoopPatternが何種類かに分類されるという見解は,過去に報告例があるのかという,ご質問をいただきました.先生,ご質問ありがとうございます.ご質問にはメールでもお答...2020.09.28病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える10 ここまでは,納先生のHPに掲載されている26人の健常人の5時間糖負荷試験(OGTT)を,新たな角度から見直してきました.つまり前回記事までは,納先生の測定データという『事実』だけを取り上げてきました.妄想全開しかし,あらかじめお断りしておき...2020.09.26病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える9 教科書にはこう書いてありますが食後に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます厚生労働省「e-ヘルスネット」インスリンたしかに膵臓の本質的な機能としてはそうなのですが,そうであればたとえば血糖...2020.09.24病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える8 理想的に元気な膵β機能を持つと思われる20歳代男性の糖負荷試験におけるインスリン分泌-血糖値グラフはほぼ一直線でした.みごとな円形では,同じく納先生のHPに掲載されているNo.8の方はどうでしょうか?No.23の人とはまるで対照的に見事に円...2020.09.22病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える7 理想の膵臓β細胞は血糖値が上昇するとインスリン分泌を増やすが,無限にインスリンを分泌できるわけではなく,どこかで上限に達する血糖値が低いときは,インスリン分泌を最小限に抑えるしかし,その間の範囲では,血糖値に正確に比例したインスリンを分泌す...2020.09.20病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える6 正規化してみましょう前回の記事で,納先生のHPに掲載されているボランティアの方々の糖負荷試験における血糖値とインスリンの動きは,文字通り十人十色,二つと同じものはないということがよくわかりました.ただし血糖値の高低/インスリン分泌の多少とい...2020.09.18病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える5 インスリン総量は同じなのに前回記事では,納先生のホームページから,No,13とNo,14の二人の男性の5時間糖負荷試験のデータを用いて,横軸=血糖値,縦軸=インスリンでプロットしたところ,No.14の理想的な結果を示す30代の男性はほぼ直線...2020.09.16病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える4 膵臓β細胞が理想的に機能していれば,常に血糖値に応じた量のインスリンが分泌されるはずであり,その場合血糖値とインスリン分泌量は直線関係になるはずです.実際納先生のホームページに収載されている健康人の5時間糖負荷試験のデータで,No.14の3...2020.09.14病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える3 前回まで膵臓β細胞が,血糖値の上昇に対応してインスリンを分泌している状態,また血糖値の低下に対応してインスリン分泌を止めている状態,この2つの状態をスムーズに切り替えるのを妨げる何等かの『敷居』=活性化エネルギーが存在するのではないか磁気記...2020.09.12病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える2 磁気記録メディア世の中すっかりデジタル化してしまいました.かつては録音といえばカセットテープ,(C)さつそらさん録画と言えばビデオテープが必須でしたが,(C)Aoi-Midoriさん今や音楽はスマホの半導体メモリ,録画はビデオレコーダーのハ...2020.09.10病理
病理インスリン分泌の『なぜ?』を考える1 あらかじめお断りしておきます.連載記事というよりは,手探りで考えたことを書き連ねていくので,なんらかの結論めいたものが出せるとは思えません.別館ブログに,インスリンが『出ない止まらない』という記事を書きました.血糖値が上がってもすぐにはイン...2020.09.08病理
食事療法食事療法の迷走[58完] 【完結にあたり】 患者は日の出を待っている(C)RCA日本が敗戦直後で,その日の食べ物すら事欠いていた時代から,やっと現在までたどり着きました.本来であれば,最終回は今年の第63回日本糖尿病学会につなげる予定だったのですが,10月のWEB開催のプログラムを見...2020.09.03食事療法
食事療法食事療法の迷走[57] 新ガイドライン以降の動き [注目の座談会] 昨年9月の『糖尿病診療ガイドライン2019』の発行以来,もっとも大きな出来事は,『糖尿病治療ガイド2020-2021』において,つまり日本糖尿病学会が公式に発行する文書においてはじめて『炭水化物40%』という言葉が出たことそして,6月28日...2020.09.01食事療法