薬物療法驚異の新薬X 以下の記載で『新薬X』とは,実在する特定の薬物を指すものではなく,例示のための架空のものです.厚労省の人口動態統計年報によれば,平成21年(2009年)の死因別順位で,心疾患による死亡は10万人あたり143.7人で,第2位でした(第1位は『...2022.11.30薬物療法
その他[別館記事更新] 医師のブログ クリニックのHPに『院長のブログ』を掲載しているのをよくみかけます.それぞれ個性豊かで興味深いブログも多いですが,中でも医学情報を解説・批評するブログは大いに参考になります.ご興味のある方はご覧ください.2022.11.28その他
病理ブリットル型糖尿病[3完] 原因はさまざま ブリットル型(不安定型)糖尿病について,最新のレビューを探してみたところ,この文献がありました.Hirsch2020この文献では,まず極端な高血糖/低血糖が発生する原因について,一般論として考えられるものを列挙・分類しています.Hirsch...2022.11.26病理
その他[別館記事更新] 天理市の古墳と博物館 正倉院展を参観したついでに天理市の古墳と『天理参考館』を見てきました.天理参考館とは天理大学の附属博物館です.天理教に関連する展示が主体なのかと思っていたのですが,全然違って民俗学と考古学の,それも非常にユニークなものを展示している博物館で...2022.11.24その他
病理ブリットル型糖尿病[2] 従来の説明では 現在の糖尿病学では現在の糖尿病学ではブリットル型(不安定型)糖尿病というものは存在しないという立場です.実際日本糖尿病学会が発行している『糖尿病治療ガイド』や,WHOの糖尿病ガイドラインには『ブリットル型(不安定型)糖尿病』という言葉はみら...2022.11.22病理
その他[別館記事更新] 原因と結果 体内で炎症が発生しているかどうかの指標として「C反応性タンパク」(CRP=C-ReactiveProtein)の血中濃度が検査されます.炎症と戦う免疫反応の結果としてCRPが大量に作られるからです.正常時のCRP値は0.3md/dl以下です...2022.11.20その他
病理ブリットル型糖尿病[1] 日本糖尿病学会の最新の『糖尿病治療ガイド2022-2023』には;(C)JDS糖尿病とはインスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝的疾患である糖尿病治療ガイド2022-2023p.14と書いてあります.一言でいえば血糖値はイン...2022.11.18病理
その他[別館記事更新] 手頃な統計学 『数字は嘘をつかないが,嘘つきは数字を使う』これはは政治アナリスト・伊藤惇夫さんの名言です.そのバリエーションとしてこういうことも言えると思います.統計は嘘をつかないが,詐欺師は統計をうまく使う一見正しい統計解析の結果とみえるものが,実は統...2022.11.16その他
食事療法糖質制限も12年目に 糖尿病自覚の経緯私のこれまでの経緯は,このブログの『これまでの経緯』に書いた通りです.『自分は軽症だが間違いなく糖尿病だ』と自覚したのは,当時勤務していた会社の産業医が警告してくれたからでした.そこでそれ以上糖尿病が本格化しないように,20...2022.11.14食事療法
その他[別館記事更新] 医師はアナログ 患者はデジタル 『たぶんこれくらい』というのは,アナログ的な表現です.一方,デジタル的表現とは,1か0すなわちYesかそうでなければNoであり,中間はありません.ここが食い違っていると,『たしかに言った』『そんなこと言ってない』になってしまいます.ご興味の...2022.11.12その他
イメグリミンイメグリミン速報[2] 血糖値がストンと20mg/dl下がった かなり強力な治療を長年継続してきたにもかかわらず,HbA1cが7%~10%から下がらない2型糖尿病患者に対してイメグリミンを追加投与した症例が報告されています.Oda2022この報告の特徴は,イメグリミンの追加服用の前後にそれぞれ2週間ほど...2022.11.10イメグリミン
イメグリミンイメグリミン速報[1] 服用開始直後の効果 イメグリミン(商品名:ツイミーグ)については,本ブログでも以前から注目しておりました.イメグリミンは2021年9月に販売され,それまでの臨床試験ではなく実際に糖尿病患者への投与が始まりました.その効果については本年5月に神戸で開催された第6...2022.11.06イメグリミン
食事療法[別館記事更新] ~を食べれば ガンにならない 『~には発がん物質が含まれているから食べない方がよい』 これは発がん性の程度にもよりますが頷けます.しかし,『~を食べればガンにならない』 これはどうでしょうか.それはどうやって証明されたのでしょうか.ご興味のある方はご覧ください.2022.11.04食事療法
薬物療法11β-HSD1阻害薬[10完] それを言っちゃあ おしめえよ 11β-HSD1阻害薬はなぜ注目されたのか1990年~2000年の状況はこうでした.メタボの人やストレスを受けている人では,副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールが多いCushing病の典型は内臓脂肪のみが肥大する症状だが,この病気ではコ...2022.11.02薬物療法