インスリン分泌の『なぜ?』を考える1

あらかじめお断りしておきます.連載記事というよりは,手探りで考えたことを書き連ねていくので,なんらかの結論めいたものが出せるとは思えません.

別館ブログに,インスリンが『出ない 止まらない』という記事を書きました.

血糖値が上がってもすぐにはインスリンが分泌されない,一方で 血糖値が既に下がっているのに,その頃になってインスリン分泌が始まって低血糖症状を起こす,本当に不可解です.

この挙動については,インスリンの分泌開始/停止がスムーズに行われない人の場合は,『活性化エネルギー』が存在しているのではないかと考えたのですが,

『敷居が高い』

この『活性化エネルギー』を,私がどうとらえているかという話です.

例えてみれば

一端が回転軸で固定された棒があります.

横からみると こういう具合で,

軸を中心にして,棒は自由に回転できます.したがって;

棒を 右から左へ,あるいは その逆にスムーズに動かせます.

ところが,この棒の途中に,床に固定したバネが取り付けられていたら どうでしょうか?

棒を 反対側に動かそうとすれば,バネの力に抗して持ち上げる必要があります.したがって,棒はスムーズには動かせません.

[A]の状態がインスリン分泌が止まっている時,そして[B]がインスリンを分泌している時だとすると,血糖値の上下に応じて インスリンを出したり止めたりしようとしても,抵抗があるので どうしても遅れてしまいます. つまり,2つの状態のスムーズな切替を阻害している『バネ』=活性化エネルギーが存在しているのではないか.

なぜこれにこだわるのか

この活性化エネルギーの存在を仮定することで,インスリン分泌のヒステリシスが説明できそうだと思うからです.

[2]に続く

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