病理 グルコキナーゼ活性化薬[4] 低血糖の時は寝ています 短期間の投与では すばらしい血糖値低下効果を示した グルコキナーゼ活性化薬 MK0941 は,投与期間が長引くにつれて次第に効果が薄れてしまいました. その原因は,あまりにもグルコキナーゼの活性を高めてしまったために,肝臓の処理能力を超える... 2022.08.30 病理
その他 [別館記事更新] Sweet Georgia Brown 長引くコロナ禍で,なかなか趣味のジャズバンド演奏ができません.しかし こんな相棒がいればできるかも. ご興味のある方はご覧ください. 2022.08.28 その他
病理 グルコキナーゼ活性化薬[3]グルコース恒常性 前回記事の通り,投与開始直後には まるでインスリンかと思うほどの強力な血糖値低下を示したグルコキナーゼ活性化薬 MK-0941は,投与量が多いほど,また投与期間が長くなるほど,その効果は減少し,ついには 無投薬の状態とほとんど変わらないほど... 2022.08.26 病理
新型コロナ [別館記事更新] 既存3製剤、コロナの重症化予防効果認めず ~~をのめば コロナにかからない~~を食べておけば コロナに感染しても重症化しない などとよく耳にしますが,議論は分かれるでしょう. これらは立証が非常に困難だからです. 立証できないものは否定も肯定もできません. そんななかで,メトホルミ... 2022.08.24 新型コロナ
病理 グルコキナーゼ活性化薬[2] 第2相試験 前回記事 の通り,メルクが開発したグルコキナーゼ活性化薬 MK-0941の効果は目覚ましいものでした.その後も 数々の動物実験など,そして健常者を対象とした 第1相試験でもすばらしい血糖値低下効果を示しました. そこで,新薬承認... 2022.08.22 病理
症例 [別館記事更新] 落下星さんのブログ 『落下星の部屋』というブログがあります. 天体観測と 故郷 千葉県の落花生をこよなく愛しながらも,糖尿病により52歳で亡くなられた男性のブログです. 40代で糖尿病を指摘されましたが,放置していたため右目失明,下肢神経障害から血行障害→壊疽... 2022.08.20 症例
病理 グルコキナーゼ活性化薬[1] グルコキナーゼ活性化薬とは インスリン分泌能力は十分あるのに,血糖値が上がってもインスリンが分泌されない.血糖値が上がり もはやグルカゴンの出番はないはずなのに,依然としてグルカゴンがバンバン出る. この不可解な現象は,単に膵臓のインスリン... 2022.08.18 病理
その他 [別館記事更新] 大阪で道を尋ねると 大阪を離れて 長らく関東住まいですが,時たま大阪に帰ると,住んでいた時には気づいていなかった『大阪弁の変なところ』がわかるようになりました. ご興味のある方はご覧ください. 2022.08.16 その他
病理 グルコキナーゼ[6] 糖尿病ではどうなるのか グルコキナーゼは,血糖値を一定に保つためのセンサーの役割を果たしているグルコキナーゼの活性が低下すると 血糖値が高くなっても感知できなくなる これがここまでの話でした.では糖尿病とグルコキナーゼとの関係はどうなのでしょうか. グルコキナーゼ... 2022.08.14 病理
病理 グルコキナーゼ[5] 速度計の目盛りがズレたら このシリーズ冒頭の記事で,車の速度計が壊れていたため,スピード違反に気づかなかった例をあげました.そして,前回記事で,グルコキナーゼは,血糖値が今どれくらい高いのか/低いのかを示す『速度計』の役割を果たしていることを述べました. そこで,も... 2022.08.10 病理
病理 [別館記事更新] 糖尿病性神経根症 神経根症 (C) Johns Hopkins Medicine 糖尿病性筋萎縮症 は,筋肉の萎縮・疼痛という症状がみられますが,これは筋肉自体に原因があるのではなく,脊椎から出た太い神経が 糖尿病によって 根本から障害された結果として発生し... 2022.08.08 病理
病理 グルコキナーゼ[4] ヘキソキナーゼのファミリーです 前回記事まではこうでした. 血液で運ばれてきたグルコースは,細胞内で まずヘキソキナーゼという酵素によりリン酸化されて 扱いやすい形にする.ヘキソキナーゼには4種類あり,その一つがグルコキナーゼである. すべてのヘキソキナーゼ(グルコキナー... 2022.08.06 病理
病理 [別館記事更新] 糖尿病性筋萎縮症 【追補】 糖尿病専門医を目指す医師のための教科書である『糖尿病専門医研修ガイドブック』には,こう記されています. 本症(=糖尿病性筋萎縮症)は,ミオパチー(=筋肉疾患)ではなく,腰仙部神経根・神経叢障害であり,DLRPNという呼称が用いられる.日本糖... 2022.08.04 病理
病理 グルコキナーゼ[3] 解糖系とヘキソキナーゼ 解糖系 グルコースをエネルギーとして利用するには,細胞質内部だけで行える『解糖系』と,解糖系の産物であるピルビン酸を更にミトコンドリアの『クエン酸回路(TCA)』で燃焼させる経路とがあります. グルコース 1モルを完全に燃焼させると 674... 2022.08.02 病理