江部先生のブログで よくお見かけする中嶋一雄先生から;
『フランスは過去BCG接種を義務づけていた国だよ』
とご指摘いただきました.中嶋先生,ありがとうございました.
したがって,BCGの接種履歴と百万人あたりの新型コロナウイルス死者との関係はこの通りとなります(2020.04.26 09:30時点).
整理すればするほど,BCGを長期にわたって国民に接種し続けたにもかかわらず,英国とフランスの死亡率が高いことが際立っています.
もしもBCGワクチンが新型コロナウイルス重症化に有効であったとしても,これらの国で採用されていたBCGのStrain(株)は効き目がなかったようです.
一方 BCGとしては もっとも古いタイプ(日本やタイで使われている東京172株や,旧共産圏で今も使われているソ連株)の接種国は依然として低い死亡率です.
また 今回の図で追加したデンマークと,フィンランドは注目に値します.
この両国は,人口(~500万)や気候が似ていて,BCGも同じ株(デンマーク国立血清研究所 :Danish Statens Serum Institute)を使っています.違うのは 接種を義務づけていた期間だけです(デンマークは1946-1986の41年間,フィンランドは1941-2006の66年間). 同じBCGで,ただ期間の長短だけでこれだけの差があるとなると,やはりBCG説は有力かもしれません.
コメント
しらねのぞばるさん お久しぶりです。
毎日コロナコロナで疲れちゃいました。
そのせいか 食後1時間の血糖値が高くて落ち込んでいます。
1食の糖質量は20g以内と決めていますが たまに糖質25g~30g接種してしまい
食後1時間の血糖値が200越えでドン引き~~てなことも、
そこで又疑問が・・・?
『食後血糖値を食後1時間にするか? 食後2時間にするか?』
食後1時間に血糖値のピークが来るなら 食後の運動の開始を早めないといけないのではないかと?
食後2時間ではピークを過ぎて低下の過程にあるように思えて・・・
コロナストレスでバランス崩しただけなのでしょうか。しょうもない質問ですみません
m(_ _”m)
とむ^^ 様;
おはようございます.
ブログ別館のこの記事に書きましたが;
https://ameblo.jp/shiranenozorba/entry-12589482262.html
私は First Kitchen のカルボナーラパスタを試験標準食にしています.いつでもどの店でも全く同じものが出てくるからです. しかし,3日続けてこの『標準食』を食べたことがありましたが,血糖値の変化パターンは毎回違いました.
『お前は昨日 この中村屋のアンパンを食べてから2時間後は 血糖値 160だったじゃないか. どうして 今日は違うんだ』 と言われても困りますよね.人間は機械ではありませんから.
しらねのぞるば様
はじめまして
コロナ恐怖症のエスと申します。
『新型コロナウイルス:BCG説を考える[6 訂正・補足]』の記事の中で、巷で噂のBCG効果を接種履歴年数で定量化して検討したグラフを大変興味深く拝見しました。
現状、日本の死者3人/百万人が最終的にいか程になるかも気になるところです。
既に無症状で感染拡大していて、これが最大値と思いたいです。
早く抗体検査を行って市中感染率がわかれば、最終的な死者の推定ができるのでしょうか?
また、日本人は「ほぼ全員」接種済みということになっていますが、自分自身は「ツベルクリン陰性の場合接種する」世代なので、実際に接種したか記憶にないというより接種した記憶がなく、BCG有効説を信じつつ、個人的にはコロナ恐怖症になっています。
エス 様;
本ブログへようこそお越しくださいました.
連載記事中にも書きましたが,現時点では 新型コロナウイルスにBCGワクチンが有効かどうかの結論はまだ出せないと思っております.おそらくコロナが収束して何年もたってから疫学データがまとまった頃になると思います.ただし国連WHOのあの様子では,中国の公式発表を採用するでしょうから,どこまで信用できるかは疑問ですね.疫学解析はデータがすべて正しくないと意味がありません.
PCR検査もそうですが,抗体検査もまだ精度は高くないと思います. ただし 個々の感染の有無を調べる目的ではなくて,おおまかな市中感染率を推定するためならば,抗体検査にも意味はあると思います.自然感染率が高ければたしかに不安ではありますが,逆に収束時期の目安をたてられるからです.
私もツベルクリン検査組で,最初から陽性だったと記憶しています. 当時の日本は結核患者が多かったからでしょう.BCGワクチンは弱毒菌ですが,自然に結核菌に感染し,しかし結核は発症しなかったのですから,私は強毒菌に対する抗体は持っているのだろう,と勝手に決めつけています.