病理 『2型糖尿病』は存在しない[3] 熱がありますねある朝 子供が突然の高熱!(C) くろすまる さんあわてて病院に連れてきたら,医師は体温計をチラと見て;デング熱ですねと言ったら,これはヤブ医者だと思うでしょう.デング熱なのか,インフルエンザなのか,はたまた川崎病なのか関節炎... 2020.10.29 病理
病理 『2型糖尿病』は存在しない[2] 日本糖尿病学会が発行している『糖尿病診療ガイドライン 2019』には,2型糖尿病がなぜ発症するのか,その『成因』が記載されていないことを紹介しました.(C)日本糖尿病学会2型糖尿病以外の 他の糖尿病,つまり1型糖尿病や遺伝性糖尿病(MODY... 2020.10.27 病理
病理 『2型糖尿病』は存在しない[1] 肥満だけが原因か糖尿病の解説書やネット情報では,『1型糖尿病は 生活習慣とは無関係に発症するが,2型糖尿病は 過食や運動不足で肥満になり,インスリン抵抗性が強くなって発症する』などと書かれているものがあります.たしかに欧米の糖尿病患者は,ほ... 2020.10.25 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える16完 納先生のHPに掲載されている26人の5時間 糖負荷試験結果に基づいて,インスリン分泌を考えてきました.私がこのデータに注目した最大の理由は,糖負荷試験では 通常の2時間までしか測定しないが,30分おきに5時間も測定していること.通常の糖負荷... 2020.10.23 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える15 前回記事では,血糖値が上がると膵臓β細胞に取り込まれるブドウ糖(グルコース)も増えるので,それを燃料としているβ細胞の中のミトコンドリアがエンジンフル回転となり,結果としてインスリン分泌を高める仕組みになっていると解説されていることを紹介し... 2020.10.21 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える14 第63回日本糖尿病学会でのオンライン参加により 中断していましたが,シリーズ記事の再開です.ここまでの ~までは,主として 納先生のHPに掲載されている健常人26人のボランティアの方々の5時間糖負荷試験(OGTT)の結果を見ると;教科書には... 2020.10.19 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える13 糖の流れ川の流れのように/美空ひばり(C) 日本コロムビア教科書などには;食物中の炭水化物,脂質,たんぱく質は,胃液,膵液などによって消化され,腸管で糖(ほとんどがブドウ糖),脂肪酸,およびアミノ酸などに分解されて吸収されます.食事により血... 2020.10.04 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える[12までの補足] オーバーシュートについて 納先生のHPに掲載されている糖負荷試験26人のデータは,その血糖値とインスリン量とを正規化して,横軸=血糖値,縦軸=インスリン量とすると,おおむね3種類のLoopパターンになることを,この記事で書きました.正規化する:個々のデータは血糖値や... 2020.10.02 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える12 食後に血糖値が上昇し,そして 時間と共に下降する.このプロセスは,患者向けのパンフレットには;炭水化物,脂質,たんぱく質は,胃液,膵液などによって消化され,腸管で糖(ほとんどがブドウ糖),脂肪酸,およびアミノ酸などに分解されて吸収されます.... 2020.09.30 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える11 前回の記事について,おそらく医師とお見受けする方から,健常者のについてLoop Patternが何種類かに分類されるという見解は,過去に報告例があるのかという,ご質問をいただきました. 先生,ご質問 ありがとうございます.ご質問にはメールで... 2020.09.28 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える10 ここまでは,納先生のHPに掲載されている26人の健常人の5時間糖負荷試験(OGTT)を,新たな角度から見直してきました.つまり前回記事までは,納先生の測定データという『事実』だけを取り上げてきました.妄想全開しかし,あらかじめお断りしておき... 2020.09.26 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える9 教科書には こう書いてありますが食後に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます厚生労働省「e-ヘルスネット」インスリンたしかに膵臓の本質的な機能としてはそうなのですが,そうであれば たとえば... 2020.09.24 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える8 理想的に元気な膵β機能を持つと思われる 20歳代男性の 糖負荷試験における インスリン分泌-血糖値 グラフはほぼ一直線でした.みごとな円形では,同じく納先生のHPに掲載されている No.8の方はどうでしょうか?No.23の人とはまるで対照的... 2020.09.22 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える7 理想の膵臓β細胞は血糖値が上昇するとインスリン分泌を増やすが,無限にインスリンを分泌できるわけではなく,どこかで上限に達する 血糖値が低いときは,インスリン分泌を最小限に抑える しかし,その間の範囲では,血糖値に正確に比例したインスリンを分... 2020.09.20 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える6 正規化してみましょう前回の記事で,納先生のHP に掲載されている ボランティアの方々の糖負荷試験における 血糖値とインスリンの動きは,文字通り十人十色,二つと同じものはないということがよくわかりました.ただし 血糖値の高低/インスリン分泌の... 2020.09.18 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える5 インスリン総量は同じなのに前回記事では,納先生のホームページから,No,13とNo,14の二人の男性の5時間糖負荷試験のデータを用いて,横軸=血糖値,縦軸=インスリンでプロットしたところ,No.14の理想的な結果を示す30代の男性は ほぼ直... 2020.09.16 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える4 膵臓β細胞が理想的に機能していれば,常に血糖値に応じた量のインスリンが分泌されるはずであり,その場合 血糖値とインスリン分泌量は直線関係になるはずです.実際 納先生のホームページに収載されている健康人の5時間糖負荷試験のデータで,No.14... 2020.09.14 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える3 前回まで膵臓β細胞が,血糖値の上昇に対応してインスリンを分泌している状態,また 血糖値の低下に対応してインスリン分泌を止めている状態,この2つの状態をスムーズに切り替えるのを妨げる何等かの『敷居』=活性化エネルギーが存在するのではないか磁気... 2020.09.12 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える2 磁気記録メディア世の中 すっかりデジタル化してしまいました.かつては 録音といえばカセットテープ,(C) さつそら さん録画と言えばビデオテープが必須でしたが,(C) Aoi-Midori さん今や 音楽は スマホの半導体メモリ,録画はビデ... 2020.09.10 病理
病理 インスリン分泌の『なぜ?』を考える1 あらかじめお断りしておきます.連載記事というよりは,手探りで考えたことを書き連ねていくので,なんらかの結論めいたものが出せるとは思えません.別館ブログに,インスリンが『出ない 止まらない』という記事を書きました.血糖値が上がってもすぐにはイ... 2020.09.08 病理