薬物療法

イメグリミン

糖尿病の「塗り薬」2 イメグリミン お前もか

メトホルミンを内服しても,その半分は体内に吸収されず,しかし すぐに排泄もされず,消化管の内壁に滞留して『塗り薬』として血糖値を下げている これが前回記事の内容でした. もちろん『塗り薬』と言っているのは ぞるばだけですから,あまり真に受け...
メトホルミン

糖尿病の「塗り薬」1

糖尿病で 大きな病院に通院している人ならば,『糖尿病内科』ではなくて『内分泌内科』という診療科にかかっている人もいるでしょう. 内分泌とは 『内分泌』とは,器官から分泌されるホルモンが血管を通して全身に循環することを言います. インスリンも...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[7] ぞるばはどうしたか

この記事で紹介したα-グルコシダーゼ阻害薬 は,私も試したことがありますが,現在は服用していません. それは文献に書かれているほどの効果が 私にはみられなかったからです. ご興味のある方はご覧ください.
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[6] DPP-4阻害薬ではどうか

DPP-4阻害薬は,食後に分泌されるインクレチン(GIP,GLP-1)の効果を強化して,インスリン分泌を増大させる薬です.つまり,DPP-4阻害薬は強力に食後血糖値上昇を防止するはずです. それでは 実際の効果はどれほどなのでしょうか. ご...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[5] α-グルコシダーゼ阻害薬があるじゃないか

現在の糖尿病薬物療法において,ストレートに食後高血糖を薬効としているものはα-グルコシダーゼ阻害薬のみです.ところが α-グルコシダーゼ阻害薬でどれほどの効果があるのか,数値で説明されていることはほとんどみかけません.処方薬の説明パンフでも...
イメグリミン

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-9 イメグリミンの症例

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 第57回【糖尿病学の進歩】でのシンポジウム『2型糖尿病の...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[4] タイミングよくインスリンを打てば?

食後に血糖値が上昇するのなら,常に血糖値を測定して それに見合ったインスリンを小刻みに注射すればいいではないか 理論的にはたしかにうまくいきそうですね.そして それを自動的にやってくれるシステムも(高価ですが)存在します. では その結果は...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-8 一粒で二度おいしい

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 第57回【糖尿病学の進歩】では,糖尿病の薬について最新の...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-7 GLP-1受容体作動薬 三者三様

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)について,...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-6 GLP-1受容体作動薬の出身と図体

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)は,GLP...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-5 脳にもヒビくGLP-1受容体作動薬

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)は,GLP...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-4 GLP-1受容体作動薬の仕組み

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 『2型糖尿病の薬物療法のUPDATE』の4本目の講演はG...
病理

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-3 空腹時C-ペプチドは重要

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 開催中の『第57回 糖尿病学の進歩』講演会のこのシンポジ...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-2 2型糖尿病薬のトピックス

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 糖尿病に関する医学情報をまとめて講演する 第57回糖尿病...
イメグリミン

だんだんよく鳴る法華の太鼓

日蓮宗では 勤行(=毎日行う読経)の際に『団扇(うちわ)太鼓』を叩きながら行うことが多いようです. 団扇太鼓 (C) 南部屋五郎衛門 別に強く叩けば それだけご利益が増すというものではないのですが,打楽器というものは 連続して打ち鳴らしてい...
学会

第26回 日本病態栄養学会の感想[5] SGLT2阻害薬は栄養学的には?

【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 SGLT2阻害薬(Sodium-GLucose...
イメグリミン

イメグリミン速報[3] ゆっくり着実のイメグリミン

日経メディカルで 糖尿病の新薬 イメグリミンの投与症例がとりあげられています. (全文を読むには,無料の会員登録が必要です) (C) 明治,Nitto イメグリミンは,メトホルミンと非常によく似た構造であるため,薬の効き方も同じようなものと...
メトホルミン

メトホルミンの効果はみせかけ?

私はメトホルミンは いい薬だと思っています.どうしても相性の悪い人はいるものの,安価で投薬実績も豊富だからです.肥満でも肥満でなくてもある程度の効果を発揮しますし,低血糖のおそれもありません. ところが 最近,時事メディカル誌にこんな気にな...
薬物療法

驚異の新薬X

以下の記載で『新薬X』とは,実在する特定の薬物を指すものではなく,例示のための架空のものです. 厚労省の人口動態統計年報によれば,平成21年(2009年)の死因別順位で,心疾患による死亡は10万人あたり 143.7人で,第2位でした(第1位...
イメグリミン

イメグリミン速報[2] 血糖値がストンと20mg/dl下がった

かなり強力な治療を長年継続してきたにもかかわらず,HbA1cが7%~10%から下がらない2型糖尿病患者に対して イメグリミンを追加投与した症例が報告されています. Oda 2022 この報告の特徴は,イメグリミンの追加服用の前後に それぞれ...