病理

病理

DPP-4阻害薬は『弱い』薬なのか_5

2009年12月にDPP-4阻害薬が発売されてからまだ半年も経過しない内に,衝撃が走りました.DPP-4阻害薬の服用を開始した人に低血糖が頻発したのです.もちろん新薬でなくとも糖尿病患者が低血糖を起こすことは 珍しいことではありません.イン...
病理

DPP-4阻害薬は『弱い』薬なのか_4

2009年12月に DPP-4阻害薬が日本でも発売されました.DPP-4阻害薬は,食事により直ちに消化管から分泌されるインクレチンの効果を増強して,血糖値が高くなった時だけインスリン分泌を促進するこれは日本人の糖尿病に多いインスリン分泌不全...
病理

DPP-4阻害薬は『弱い』薬なのか_3

実際に使ってみた2009年5月 第52回 日本糖尿病学会では,糖尿病の新薬 DPP-4阻害薬が華々しく紹介されましたが,その2年後 2011年5月の第54回 日本糖尿病学会では 早速DPP-4阻害薬を実際に使ってみた各地の病院からの症例報告...
病理

DPP-4阻害薬は『弱い』薬なのか_2

華々しく登場2009年に大阪で開催された 第52回 日本糖尿病学会 年次学術集会は,さながら DPP-4阻害薬の発売記念前夜祭のようでした.この年から発売されるDPP-4阻害薬の有効性だけをテーマとして特にシンポジウムが開催されたのです.シ...
病理

DPP-4阻害薬は『弱い』薬なのか_1

インクレチン食物が消化管に入ってくると,直ちに分泌されるインクレチン(=GIPとGLP-1)は,膵臓β細胞のインスリン分泌を促進します. この特性から,特に食後血糖値が急上昇しやすい インスリン分泌の/タイプの糖尿病の人(=その多くは非肥満...
学会

痩せ型糖尿病-3

この記事で,痩せすぎで,どうみても肥満からは程遠い 境界型の人が 現に目の前にいても,医師は『メタボを解消しろ』としか言えないのです.しかし,痩せているのですから,いくら何でも 体重を減らせ/食事を減らせとはさすがに言えないのでと書きました...
学会

痩せ型糖尿病

もう一つの糖尿病スティグマ「糖尿病」=「過食」=「肥満」=「だらしない生活」 と決めつけるスティグマに対して,ようやく 日本糖尿病学会やメディアも目を向けるようになってきました.この決めつけは非常に根深いもので(そもそもそれを助長してきたの...
病理

教科書

今我が家には 『教科書』が何冊もあります.(C) 丸善(C) 西村書店(C) 医学書院(C) 朝倉書店すべて頁数よりも むしろ kgで表した方が適切な,分厚く重い本ばかりです.ド素人が,無謀にも 糖尿病に関する医学文献を読みこなそうとすると...
病理

[別館記事更新] 尿が泡立てば糖尿病?

糖尿病という名前からの連想なのでしょうが,「尿が泡立つのは 糖が尿に出ているからだ」などと書かれているのをネットでみかけました.しかし そうではありません.ご興味のある方はご覧ください.
病理

[別館記事更新] ネットバンキングと血糖値

血糖値変動の原因は食事だけとは限りません. 交感神経を高めるホルモンでも上昇します.ですから,ストレスを感じたら血糖値が上がるのは ごく自然な現象です.しかし,ここまで敏感なのかと驚きました.ご興味のある方はご覧ください.
学会

第66回日本糖尿病学会の感想[23] 2型糖尿病は少なくとも2つある

【この記事は 第66回 日本糖尿病学会年次学術集会を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】前回の糖尿病投薬アルゴリズムの記事では,日本糖尿病...
合併症

第66回日本糖尿病学会の感想[21] 神経障害

【この記事は 第66回 日本糖尿病学会年次学術集会を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】糖尿病の合併症の一つである糖尿病性神経障害について...
学会

第66回日本糖尿病学会の感想[6] 中性脂肪とHDLコレステロール

【この記事は 第66回 日本糖尿病学会年次学術集会を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】健康診断データを解析した一般口演セッション49の続...
学会

第66回日本糖尿病学会の感想[5] 2型糖尿病の『型』

【この記事は 第66回 日本糖尿病学会年次学術集会を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】一般口演セッション49は,健康診断データを解析した...
学会

第66回日本糖尿病学会の感想[2] 加齢とインスリン分泌能の低下

【この記事は 第66回 日本糖尿病学会年次学術集会を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】鹿児島での現地開催は終了しましたが,6月1日からは...
ガイドライン

肥満パラドックス [3完] めざせ 縄文ビーナス

BMI=36の日本人と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか? ほとんどの人は ものすごい肥満体だと思うでしょうね.実際 日本でも米国でも BMIが35を超えれば『高度肥満』に分類されています.しかし,この例をご覧ください.現在 十両の炎...
ガイドライン

肥満パラドックス [2] 否定論もありますが

肥満の人の方が,正常体重の人よりもむしろ死亡率が低い(ただし高齢者の場合)これが【肥満パラドックス】です.肥満は健康長寿の大敵です. 絶対に肥満は避けましょう.そのためには 仙人のような低カロリー・低脂質でバランスのよい食事が第一です.今ま...
ガイドライン

肥満パラドックス Obesity Paradox[1]

パラドックスとは『逆説的真理』です. 直観的には『そんな馬鹿な』と思えるけれど,実は正しいという事象を指します.本ブログでも『富山パラドックス』を取り上げたことがありました.都道府県別 『経済的豊かさ』ランキング でも堂々の2位 ,しかも新...
病理

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-3 空腹時C-ペプチドは重要

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】開催中の『第57回 糖尿病学の進歩』講演会のこのシンポジウ...
病理

[別館記事更新] 3つのリバウンド

私も含めて 糖尿病の人にとっては,リバウンドという言葉はどれも悩ましいものです.しかも このリバウンドは3つもあります.ご興味のある方はご覧ください.あ,株の世界では,株価が急落した銘柄が 一瞬 少しだけリバウンドすることを dead ca...