2型糖尿病って本当にあるのでしょうか? その4
たしかにこれだけ違う病態を,1つの病名でまとめていたのはいかにも無理でした.
たしかにこれだけ違う病態を,1つの病名でまとめていたのはいかにも無理でした.
『AとBとは全然違う病気だけど,面倒だから治療法は同じでいいよね?』 ...それはないでしょう. ところが....
2型糖尿病という病気は存在しないという新説です.
糖尿病は1型,2型,そして [その他の糖尿病]と分類されていますが,最近この分類に疑問が投げかけられています.
病院で糖負荷試験をすれば,自分の耐糖能はわかります.しかしそれは『糖尿病に該当するかどうか』,という【診断判定】だけです. 100点満点中の60点ですねなどと,数値でわかればいいのですが.
臨床試験に参加した人は,良くなったにせよ逆にせよ その後の結果はどうなったのでしょうか.
[EBMとはその4] 実に長い道のりでした. そもそもこの問題をとりあげるために,この連載記事になったのですが...
[EBMとはその3] 薬の効果は『統計的に』有意であったものだけが認可されます.統計? 身構えないでください.数式は出てきません.
[EBMとはその2] 前回は,新しい糖尿病の薬を実際の患者に使ってもらった,という試験[臨床試験]の話でした.
EBMとは[その1] 本日から少しカタい話です.この薬がこの症状に「効く」とはどうやって証明されるのでしょうか.
1型糖尿病の家族,特に1型糖尿病の子供を持つ母親にとっては心配でなりません.いつか解決されるだろうでは済まないのです.もう待てないのです.