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『2型糖尿病』は存在しない[17]米国人と中国人の分析結果

スウェーデンのAhlqvist博士の提唱した糖尿病の新分類は,従来2型糖尿病とひとくくりにされていたものが,実は4種類の異なる病気であることを示しました.特にその中の一つ,SIRD(=重度インスリン抵抗性糖尿病)を呈する人は,従来の『糖尿病...
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『2型糖尿病』は存在しない[16] 人種が違えば

『従来の2型糖尿病は,実は4種類の異なる糖尿病を混同していたものであり,それぞれ 病態も合併症リスクも異なる』という,スウェーデンのAhlqvist博士の新説は,日本ではほとんど注目されていませんが,欧米では この説にそった国際的な共同研究...
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『2型糖尿病』は存在しない[15] 膵臓が正常な糖尿病?

何が決定要因なのかAhlqvist博士は2018年に従来の1型・2型などではなく, それぞれ特徴の異なる5種類の糖尿病に分類することを提案しました.The Lancet Vol.6(5) p361-369, 2018これら5種類の糖尿病は,...
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『2型糖尿病』は存在しない[14] 重大性が認識されてきた

ドイツのZaharia博士らが, Ahlqvist博士の提案する糖尿病の新分類を検証したところ;糖尿病と診断された時点,およびそれから5年後に,それぞれ分類したところ,大半の患者は最初の分類のままであった.Ahlqvist分類で SIRD(...
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『2型糖尿病』は存在しない[13]合併症は予測できる

スウェーデンのAhlqvist博士の提案した『2型糖尿病は4つの異なる病気に分類できる』という主張に対して,大別して2つの異議・異論が出されました.異論1は英国のDennis教授をはじめとする臨床医学専門家は,2型糖尿病の症状は多彩であり,...
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『2型糖尿病』は存在しない[12]異論2とその検証

Ahlqvist博士はスウェーデン/Scania県の全住民の糖尿病登録データを解析して,2型糖尿病というものは存在せず,実は 以下のように相互に異なる4つの病気(★)に分かれることを示しました.SIDD:重度インスリン分泌不全糖尿病SIRD...
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『2型糖尿病』は存在しない[11]異論1への反論

Dennis博士は『Ahlqvist分類よりも,発症年齢・BMI・HbA1cなど従来の治療指標にしたがって治療する方が,実際の効果があがる』という主張を論文発表しました.この指摘に対して Ahlqvist博士はCorrespondenceで...
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『2型糖尿病』は存在しない[10]異論1:臨床医から

Ahlqvist博士の提案する『2型糖尿病の新分類』に対して,コメントではなく論文で強力な異論を出した人がいます.異論1:従来の『2型糖尿病』で十把一絡げも問題だが,糖尿病患者の病態は 一人一人違うのだから,4つのパターンにひっくるめてしま...
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『2型糖尿病』は存在しない[9]反論しようにも

2018年にAhlqvist博士が発表した論文で,『従来の2型糖尿病と呼ばれている病気は,実は4種の相互に異なる別の病気が含まれている』という主張は,発表直後から論議を呼びました.それらは 発表論文に対するCorrespondense,つま...
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『2型糖尿病』は存在しない[8]異議あり

医学論文に限りませんが,私は『我が意を得たり』と思うような論文であっても,必ずそれに反対意見を述べている論文を探して,両者を読み比べることにしています.どちらが正しいのか判断できることもありますし,どちらも正しく思えてわからなくなることもあ...
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『2型糖尿病』は存在しない[7]普遍性はあるのだろうか

Ahlqvist博士の提案した2型糖尿病の新分類は斬新なものでしたが,かといって 突飛なものでもありませんでした.世界の多くの糖尿病医学者であれば,『やはりそうか』と納得のいくものでした.漏れのないデータベース博士がこの説を提案するのに用い...
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『2型糖尿病』は存在しない[6]高品質のデータ

高品質のデータ日本は先進国の中でも医療水準は高いと言われます. たしかにそうでしょう. しかも国民皆保険制度のおかげで,非常に高度・高価な治療法であっても,保険が適用されます.こんな国は世界で日本だけです(*).(*)英国では,誰でも大病院...
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『2型糖尿病』は存在しない[5]データに語らせよ

コロンブスの卵(C) マキマキカンパニー さん前回記事では,Ahlqvist博士が提唱した糖尿病の新分類は,HbA1cなどの指標を『数値に基づいて分類した』のではなく,先入観を排除して,ただ『似た者同士』のグループに分けただけなのに,それぞ...
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『2型糖尿病』は存在しない[4]

誤解されていますAhlqvist博士が,『2型糖尿病という病気は存在せず,全く異なる複数の病気に分類すべきだ』としたこの論文については,最近ちらほらと引用されるようになりました.The Lancet Vol.6(5) p361-369, 2...
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『2型糖尿病』は存在しない[3]

熱がありますねある朝 子供が突然の高熱!(C) くろすまる さんあわてて病院に連れてきたら,医師は体温計をチラと見て;デング熱ですねと言ったら,これはヤブ医者だと思うでしょう.デング熱なのか,インフルエンザなのか,はたまた川崎病なのか関節炎...
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『2型糖尿病』は存在しない[2]

日本糖尿病学会が発行している『糖尿病診療ガイドライン 2019』には,2型糖尿病がなぜ発症するのか,その『成因』が記載されていないことを紹介しました.(C)日本糖尿病学会2型糖尿病以外の 他の糖尿病,つまり1型糖尿病や遺伝性糖尿病(MODY...
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『2型糖尿病』は存在しない[1]

肥満だけが原因か糖尿病の解説書やネット情報では,『1型糖尿病は 生活習慣とは無関係に発症するが,2型糖尿病は 過食や運動不足で肥満になり,インスリン抵抗性が強くなって発症する』などと書かれているものがあります.たしかに欧米の糖尿病患者は,ほ...
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インスリン分泌の『なぜ?』を考える16完

納先生のHPに掲載されている26人の5時間 糖負荷試験結果に基づいて,インスリン分泌を考えてきました.私がこのデータに注目した最大の理由は,糖負荷試験では 通常の2時間までしか測定しないが,30分おきに5時間も測定していること.通常の糖負荷...
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インスリン分泌の『なぜ?』を考える15

前回記事では,血糖値が上がると膵臓β細胞に取り込まれるブドウ糖(グルコース)も増えるので,それを燃料としているβ細胞の中のミトコンドリアがエンジンフル回転となり,結果としてインスリン分泌を高める仕組みになっていると解説されていることを紹介し...
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インスリン分泌の『なぜ?』を考える14

第63回日本糖尿病学会でのオンライン参加により 中断していましたが,シリーズ記事の再開です.ここまでの ~までは,主として 納先生のHPに掲載されている健常人26人のボランティアの方々の5時間糖負荷試験(OGTT)の結果を見ると;教科書には...