しらねのぞるば

EBM

エビデンス? それがどうした?

医学における『エビデンス』,つまり治療を行うにあたっての『科学的根拠』とは,もちろん必須であり,また軽んじてはいけないですが,むやみに過信することも危険であると,この記事で紹介しました.それに対して一見 医学論文などを引用して,あたかもエビ...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:単発祝日は近江散策

先日の 11月3日は祝日だったので,大阪から滋賀県/近江に出かけて 商人町を歩いてみました.昔は,近江と言えば日本で一番米がおいしいところでした(江州米:ごうしゅうまい).そして 近江牛も高級牛肉です.その江州米と近江牛を使った 牛めし(牛...
EBM

エビデンス【のようなもの】

別館記事にも書きましたが,『これこれのエビデンスがあるのだから,私の主張は 絶対に正しい』というのは間違っています.たいていの場合,『AはBである』というエビデンスがあれば,その反対の『AはBではない』というエビデンスもあるからです.つまり...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:スマホ決済,便利ですか?

日本は 先進国の中では現金で買い物をする人がとびぬけて高い割合なので,『デジタル化後進国』などと言われます. しかし,これには 治安が良い,ニセ札の不安がない,という事情も影響していると思います.最近は スマホを使うキャッシュレス決済も始ま...
EBM

エビデンスの重みは

EBM : Evidence-Based Medicine新聞や健康雑誌・書籍,そしてネット情報でも,『~にはエビデンスがある』などという表現がみられます.試みに Googleで『糖尿病』AND『エビデンス』というキーワードで検索してみると...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:コロッケに謎はなかった

揚げたて アツアツのコロッケはおいしいです.しかし,ジャガイモ=デンプンの塊=糖質 は糖尿病患者には 恐ろしくてなかなか手が出せません.そこで,そのコロッケに果敢に挑戦してみました.ご興味のある方はご覧ください.
病理

[2型糖尿病]は存在しない:日本では

2型糖尿病とは1型糖尿病は,GAD抗体の有無により,ほぼ明確に診断が定まります(ただし 緩徐進行型1型糖尿病 SPIDDや 劇症1型,特発性1型ではGAD抗体陰性もありえる).一方 2型糖尿病の診断基準は,あいまいです.一応 『空腹時血糖値...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:新聞が売っていない

電車の車内で,あるいは街角で,新聞を読んでいる人を めっきり見かけなくなりました.私もそうですが,新聞やテレビよりも ネットでニュースを見る人がほとんどになったのでしょうね.そんな新聞の発行部数が減っていることを実感した出来事です.ご興味の...
病理

[2型糖尿病]は存在しない:世界はさらに先へ…

欧州(EU)には,大学研究機関と製薬会社とが共同で運営する官民共同機関 IMI(Innovative Medicines Initiative)という組織があります. 『革新的医療推進機構』とでも訳すのでしょうか.この組織は 2008年に発...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:日本人と米国人の体格差

商用で 米国に何度も出張しましたが,あちらでは何もかもデカいです.車はデカい,ハンバーガーはズッシリ,ホテルの朝食ではヨーグルトがバケツのような器で出てくる,そして 人間もまるでダンプカーのよう.ご興味のある方はご覧ください.
病理

[2型糖尿病]は存在しない:Ahlqvist最新情報

という単一の病気は存在せず,病理・病態の異なる複数の病気を雑駁にまとめてそう呼んでいるだけである.The Lancet Vol.6(5) p361-369, 2018という スウェーデンの E. Ahlqvist博士の新説は 欧米ではかなり...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:やっぱりそうだった

みずほ銀行の たびかさなる システム障害は,直接的にはハードウエアの故障によるものですが,システム運営の基本をおろそかにしていたことが 遠因であると思います.ご興味のある方はご覧ください.
イメグリミン

最新の糖尿病薬:イメグリミン[7完]メトホルミンとイメグリミン-2

そっくりさんイメグリミンとメトホルミンとは,化学的には非常によく似た構造であると言われます.実際 両者の化学構造式を重ねてみると;この通り,ほとんどピッタリ重なって,違いはごくわずか(緑の点線内)です.それ以外はまったく同じです. これを見...
新型コロナ

[お知らせ]ブログ別館記事更新:【新型コロナ】第5波のもうひとつの解釈

新型コロナについては,新聞・テレビなどのマスメディア報道は多数ありますが,内容的には ほぼどれも同じです. しかしメディア以外の情報に目を向けると(陰謀論などのトンデモは別として)多種多様の意見が出ています. 新型コロナウイルスは 未知のも...
イメグリミン

最新の糖尿病薬:イメグリミン[6]メトホルミンとイメグリミン-1

イメグリミンの薬効(Efficacy)ここまでは,糖尿病新薬イメグリミンの動物実験で示された作用機序を見てきました.それでは イメグリミンの人間の糖尿病患者に対する薬効(Efficacy)は どれほどのものなのでしょうか?ここで Effic...
新型コロナ

[お知らせ]ブログ別館記事更新:日本の新型コロナ 第5波

ブログ別館に,今回の新型コロナ 第5波が どうしてこんなに急峻に減少したのかを説明できる新説を紹介しました.ご興味のある方はご覧ください.
イメグリミン

最新の糖尿病薬:イメグリミン[5] ミトコンドリアの熱い息吹

【追記】このシリーズ記事に highbloodglucose様のブログにて,強力な助っ人コラボ企画が掲載されております.以下,青字部分は このコラボ企画でご指摘いただいた点について 追記したものです.Bozec博士らのグループは,イメグリミ...
その他

[お知らせ]ブログ別館記事更新:下がれ ゴマ!!

卵かけご飯の追加実験です. 血糖値が急上昇する白米も,卵かけご飯にすると 多少 緩やかになる.では さらに ゴマ油を追加したらどうなるのか? を調べてみました.ご興味のある方はご覧ください.
イメグリミン

最新の糖尿病薬:イメグリミン[4] ミトコンドリアの複合体

最初に宣言しておきます.今回の記事は難解です.また そうなった理由も明らかです.ミトコンドリアというものは複雑なのに,それを生兵法で理解しようとしているぞるばの能力不足が原因です.したがって以下の記載もどこまで正確なのかは保証の限りでありま...
運動療法

[お知らせ]ブログ別館記事更新:糖尿病治療:運動嫌いでも

運動は (登山などごく少数のスポーツを除いて) 見るのもやるのも嫌いなぞるばですが,珍しくこれだけは継続できています.ご興味のある方はご覧ください.