実家の母が突然入院したため,あわただしく帰省しておりましたが,ようやく一段落して戻ってきました.
救急車で病院にかつぎこまれたという第一報を聞いて,とるものもとりあえず駆けつけたのですが,病院に着いた時はもう21:00を回っており,しかもコロナ感染対策中で中には入れませんでした.夜間受付のインターホン越しにナースセンターの看護師から真っ先に言われたのは,母の容態ではなく,
『退院後の介護施設をすぐ確保してください』
でした. 退院して自宅に戻れるのならいいが,介護を要する状態になりそうなので,直ちに受け入れ施設を手配しておいてもらいたい,ということです.
ええっ?と思いましたが, 病院の様子を見て(と言っても コロナ対策中で 中に入れないので 玄関の掲示からですが)すぐわかりました.
何しろ全国的にオミクロン株で感染者が急増し始めた時です.コロナで要入院患者が明日にも殺到するかもしれない. そうなれば 内科・感染科だけでなく,神経科だろうが整形外科だろうが関係なく 人員をコロナ病棟の応援に振り向けることになります.また臨時コロナ病棟を開設する場合に備えて,できるだけベッドも空けておきたいのでしょう.そこに『退院できる状態なのに,行先が決まらないため退院できない患者がいる』のは,病院としては非常に困るからです.
さて,そこからがもう大変.翌日から地域連携センター・介護施設・関係の役所などを走り回って,ようやく退院予定日前に要介護度認定調査と それに応じた介護施設の手配を完了できました.
多忙な仕事をこなしながら,身内の方の介護に奮闘しておられる プーカプカ様を心から尊敬しました.
或る日突然
十年ほど前から,いつかはこういう日が来るだろう,それがいつかはわからないが起こることは確実だと考えて,こういうことが起こったらああするか,あれが起こればこうすれば,などとと頭の中でシミュレーションしていました.同時に,介護制度やその手続きを調べたり,近隣の介護施設も見学したりとしておいたのが,今になって役立ちました.
全然初耳のこともありうろたえもしましたが,ある程度の予備知識を得て手順検討しておいたのはよかったと思います.
なに,半分は自分自身の予習にもなっています. そう遠くないでしょうから.
少し 休養してからブログを再開いたします.
コメント
お疲れ様でした。十分に休養されて下さい。
私事ですが、ぞるば様が奮闘されている間に1年半ほど前から入院中の私の母親がコロナ感染で転院となりました。面会もできないので手続きのためだけに病院まで車で4時間程を往復しましたが、高齢(88)でもあり、元々脳出血で意識レベルも下がっていることもあって、今回はもしかしてダメかもと少し覚悟しておりましたが数日前、3週間ほどで元の病院に戻る事ができほっとしております。
>面会もできないので手続きのためだけに病院まで
私もこれが 一番もどかしかったですね. 結局 母と言葉を交わしたのは,病院を退院して施設に移動する際の ほんの数分だけでした.入院中の容態,施設入居後の様子などは すべて職員からの電話連絡のみでした.
ぞるば様
お帰りなさいませ
お疲れ様でした
お母様の入居先が無事決まって本当に良かったですね
介護職の方をはじめ、所謂エッセンシャルワーカーの方々には感謝の念しかありません
お疲れがとれましたら、また興味深い記事で楽しませてくださいませ
今回つくづく感じたのは,施設の入居者も職員も みな同じ地域の人だということです.
お互い顔見知りのことも多いし,なにより同じ言葉(方言)をしゃべります.私もご当地訛りに戻って話してました.
また 私に応対してくれた職員の一人は,母の『またいとこのひ孫』でした.
つまり田舎のことですから,三,四代ほどさかのぼれば どこかでつながっているわけで,広い意味ではこの地域全員が親類どうしです.これは都会では期待できない一面ですね.
「コミュニティ」という言葉の本来の意味が体感できたように思います.
お疲れ様でした。
施設が決まってなによりです。今はネットなどでも探すことは容易にできるのですが、現地の地域連携センターのスタッフさんの方が詳しいですし、やはり一度は訪問してみないと心配ですしね。
今の入院事情は大変ですね。親がまさに今入院していますが、携帯電話を持っていないと何もできないようです。面会や公衆電話使用はコロナで禁止。病院の電話は緊急の連絡も入るため、使わせてもらえない。看護師さんを挟んでの伝言しかできないようですね。
>携帯電話を持っていないと
介護施設では,携帯は使ってもいいそうなのですが,母は耳が遠いため 大音量携帯でも聞こえないので役にたっていません.
入院中は 一応 iPadでの面会はできたのですが,画面に映る私の姿がよくわからなかったようでw 結局 メモを書いて 看護師さん経由で渡してもらいました.