その他

2021年 発進

予想が当らないことを祈りますが,本年は コロナの推移,そして国際/国内の 政治・経済・社会動向など 激動が続くのではないかと思われます.振り返れば,私が社会人 一年生となった時は,何も考えていない のほほんとしたボンクラでした. まさか イ...
その他

【本館・別館 共通記事】来年に期待しましょう

本年の最終更新ですので,本館・別館 共通記事としました.いやあ,本当に とんでもない1年でしたね.1月に京都で開催された『第23回 日本病態栄養学会』に参加した時は,中国で 『武漢 コロナウイルス』が蔓延していること,そして 中国人観光客経...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[7完] 2013年にタイムスリップ?

先月(11月8日) TBS系列で全国配信されている『健康カブセル! ゲンキの時間』という番組で,『まだ間に合う! 糖尿病対策』が放映されました.ゲンキの時間(C) 中部日本放送 CBCとくにお粗末だったのが;Q.炭水化物を控えると糖尿病予防...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[6] コンセンサスに達した?

『糖尿病診療ガイドライン』『食事療法』『コンセンサス』で検索していたら,この記事が出てきました.学会の発行する『糖尿病』2020年3月号 第63巻3号の記事です.糖尿病第63巻3号『コンセンサスステートメント策定に関する委員会』とは,日本糖...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[5] ご意見募集中

食品交換表のアンケート今年の6月に発行された『糖尿病』第63巻6号にこういう記事がありました.『糖尿病』第63巻6号この記事の著者は,全員 学会の『食品交換表 編集委員会』の委員です.現在の食品交換表 第7版は2013年に発行されたものです...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[4] 学会誌を見ると

日本糖尿病学会が発行している月刊学術誌『糖尿病』 第63巻 10号には,『糖尿病診療ガイドライン 2019』を今後どのように活用していくのかという特集が掲載されています.(C)日本糖尿病学会特集 残念ながら,学会会員でないと発行時点から 1...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[3]糖尿病専門医研修ガイドブック-2

今月発売されたばかりの 『糖尿病専門医研修ガイドブック 改訂第8版』(以下 『ガイドブック』)の感想です. 今後の『新制度専門医』は,このガイドブックで糖尿病のイロハを学んできた医師ばかりになるでしょう.(C)日本糖尿病学会内容は膨大全54...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[2] 糖尿病専門医研修ガイドブック-1

現在多くの病院・開業医・クリニックでは,看板に通常の内科・外科などという診療科区分だけでなく,『~~専門医』という表示があるのをよく見かけます.この『専門医』という表示は,もちろん 誰でも自由に名乗れるわけではありません. では その表示資...
学会

2021年 糖尿病治療は変わるか[1] 現在までの学会の動き

昨年9月に日本糖尿病学会が発表した『糖尿病診療ガイドライン 2019』は,それまでの『糖尿病患者の食事療法は,病態・年齢・性別にかかわらず,すべて一律に同じもの』という頑なな姿勢を転換したものでした.(C) 日本糖尿病学会しかし,それ以来 ...
学会

2021年の学会情報

もう12月例年であれば,そろそろ 年明け1月に開催される 日本病態栄養学会 の参加準備を始める頃です.今年1月の第23回 日本病態栄養学会は,コロナ騒ぎ直前だったので参加できました.しかし,当初予定されていた 第24回学会はお流れになりまし...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[24完] ぞるばの提案

このシリーズの締めくくりです. 本記事は Ahlqvist博士の画期的な新説について,しらねのぞるばによる勝手な感想ですから,真に受けないでください.壊れたら直しますエンジニアリング技術者ならよくご存じですが,工場の生産設備や,送電設備・橋...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[23] 4通りか 1,000万通りか

現在の糖尿病分類が1型/2型/それ以外に少数の糖尿病なのに対して,Ahlqvist博士は ,1型/2型を新たに5つに分類すべきと唱えています. その考えに従えば,現在の2型は4種類になります.この博士の提案に対して,世界の臨床医からは,そん...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[22] 4色パレット

(C) acworksAhlqvist博士が,従来の1型/2型糖尿病ではなくて,あらたに5つの分類を提案した時に,世界の糖尿病臨床医学界から出た異論で多かったのは;糖尿病は,特に2型糖尿病は 患者ごとにまったく病態が多様である.したがって,...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[21] 日本人の解析結果-3

【転帰】とは「転帰」とは病状の変化全般を指す言葉です. 「病状の変化」なので,治癒に向かって良くなることも,病気が悪化することも,変化があればすべて転帰です.※ 余談ですが,「転帰」はいつから医学用語として使われるようになったのでしょうか?...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[20] 日本人の解析結果-2

日本人の糖尿病患者についても,Ahlqvist博士の Data-driven Cluster Analysis手法で分類すれば,同様の結果となるのかどうかは非常に注目されます. なぜなら博士の分類した『4つの糖尿病』よれば,インスリン分泌不...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[19] 日本人の解析結果-1

Ahlqvist博士の提案した『2型糖尿病は4つのそれぞれ異なる病気に分類されるべきだ』という提案は,当初 異論や反論が出たものの,それらはことごとく論破されて,しかもスウェーデン以外の多くの国・人種で検証した結果が続々と出そろうと,むしろ...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[18] 別の指標が使えないか

日本に限らず,世界の糖尿病患者は,医者から『あなたは糖尿病です』と告げられる時,その根拠は診断時の血糖値やHbA1cです.WHOの糖尿病診断基準でそうなっているからです.『あなたのインスリン値(IRI)はXXだから,糖尿病だ』と言われる人は...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[17]米国人と中国人の分析結果

スウェーデンのAhlqvist博士の提唱した糖尿病の新分類は,従来2型糖尿病とひとくくりにされていたものが,実は4種類の異なる病気であることを示しました.特にその中の一つ,SIRD(=重度インスリン抵抗性糖尿病)を呈する人は,従来の『糖尿病...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[16] 人種が違えば

『従来の2型糖尿病は,実は4種類の異なる糖尿病を混同していたものであり,それぞれ 病態も合併症リスクも異なる』という,スウェーデンのAhlqvist博士の新説は,日本ではほとんど注目されていませんが,欧米では この説にそった国際的な共同研究...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[15] 膵臓が正常な糖尿病?

何が決定要因なのかAhlqvist博士は2018年に従来の1型・2型などではなく, それぞれ特徴の異なる5種類の糖尿病に分類することを提案しました.The Lancet Vol.6(5) p361-369, 2018これら5種類の糖尿病は,...