岡山での第68回日本糖尿病学会 年次学術集会の予習中です.
注目のシンポジウム19『糖尿病診療ガイドライン2024に基づく最新の食事療法のエビデンスと指導法』では,大妻女子大の青江先生がこういう講演をされます.

青江先生の講演は初めて聞きますが,過去の学会発表や著書を調べてみると,食後高血糖の抑止に食物繊維,特にもち麦 推しのようですね.
糖質制限では食物繊維が不足するって?
日本糖尿病学会が総力を挙げて糖質制限反対キャンペーンを行っていた頃,講演などで口を開けば『肉とアブラでギトギトの糖質制限食』と連呼していた人がいました.また 『糖質制限食をすると食物繊維が不足する.コメや玄米を主食として食べていれば十分な食物繊維がとれる』などと力説する人もいました.しかし,白米や玄米に含まれている食物繊維は,茶碗一杯(150g) 食べても2~4gに過ぎません. 厚労省が推奨する 一日の食物繊維摂取量は 25g/日ですから,全然足りませんよね.
当時は 「糖質制限=肉だけを食べる人」という思い込みの強い人がいたのです. しかし,実際に糖質制限を実行してみると,むしろ 主食の代わりに 野菜の量が増えるので,かえって食物繊維は沢山摂れるのですけどね. 私が米国に出張した際,ホテルで朝食を食べていたら,若いお兄さんに『お,あんたベジタリアンだねっ!』と声をかけられたことがあります.私の皿に 野菜が山盛りだったので,そう見えたのでしょうが,実はその下に目玉焼きとベーコンがが埋もれていたのです.
大豆ふすまパン
ぞるばは,糖質制限食に慣れてきてからは,朝食は ホームベーカーリで焼いた大豆・ふすまパンになりました. 大豆粉のロットによる変動や,膨らみ具合の調節のため,レシピは常に変化しています.
現在 使っている大豆・ふすまパンの原料はこの通りで;

レシピはこの通りです.

昔の組成に比べると,随分 単純になっています. しかし,卵とシトラスファイバーを使うことで,膨らみ具合は かなり安定してきました.味? それは 小麦のしっとり・ふわふわパンとは比較になりません.
この[大豆・ふすまパン]+[紅茶(ストレート)]+[野菜]+[チーズ] がぞるばの朝定食です. 時折 野菜に果物が加わることがあります.なにしろ全体に低糖質なので,果物の糖質を恐れる必要はありませんから. で,果物がない場合/ある場合の 朝食後血糖値の変化はこの通りです.

パン自体には ほとんど糖質がないので,血糖値は変動しません.
バリエーションは たんぱく質の摂り方で変えています.チーズの代わりに ベーコン・ハム・サラダチキン・鯖缶などです.
コメント