メトホルミン

糖尿病の「塗り薬」1

糖尿病で 大きな病院に通院している人ならば,『糖尿病内科』ではなくて『内分泌内科』という診療科にかかっている人もいるでしょう. 内分泌とは 『内分泌』とは,器官から分泌されるホルモンが血管を通して全身に循環することを言います. インスリンも...
食事療法

[別館記事更新] 言葉にだまされる

日本人は,特に高齢の日本人は『人並み』であることに とても気を使います.なので,『これが日本人の平均ですよ』と言われると,自分もそれに合わせなくてはいけないと無条件に信じます. この心理をうまく利用するのが『統計詐欺』です. ご興味のある方...
ガイドライン

肥満パラドックス [3完] めざせ 縄文ビーナス

BMI=36の日本人と聞いて どういうイメージを思い浮かべますか? ほとんどの人は ものすごい肥満体だと思うでしょうね.実際 日本でも米国でも BMIが35を超えれば『高度肥満』に分類されています. しかし,この例をご覧ください. 現在 十...
血糖値

[別館記事更新] 食後高血糖[10完] あれこれ 組み合わせて

糖尿病では,食事療法と運動療法とは車の両輪と言われます.しかし,それは『みんなが同じやり方で』ではないでしょう. 人それぞれに,自分に合った 長く続けられる方法でいいのだと思っています. ご興味のある方はご覧ください.
ガイドライン

肥満パラドックス [2] 否定論もありますが

肥満の人の方が,正常体重の人よりもむしろ死亡率が低い(ただし高齢者の場合) これが【肥満パラドックス】です. 肥満は健康長寿の大敵です. 絶対に肥満は避けましょう.そのためには 仙人のような低カロリー・低脂質でバランスのよい食事が第一です....
血糖値

[別館記事更新] 食後高血糖[9] ドトールのミラノサンドA

食後の血糖値上昇は,もちろん 糖質の量でほぼ決まります. ですから それを薬で抑え込むよりは,糖質をセーブした方が 確実で効果的です. ただし,『ええと,この食品の糖質の量は...』などと見積もるよりは,具体的に『ミラノサンド,及びそれによ...
ガイドライン

肥満パラドックス Obesity Paradox[1]

パラドックスとは『逆説的真理』です. 直観的には『そんな馬鹿な』と思えるけれど,実は正しいという事象を指します. 本ブログでも『富山パラドックス』を取り上げたことがありました. 都道府県別 『経済的豊かさ』ランキング でも堂々の2位 ,しか...
血糖値

[別館記事更新] 食後高血糖[8] 国会図書館のカツカレー

自分が糖尿病と自覚した時,最初は日本糖尿病学会推奨の『食品交換表』にしたがって(当時は第6版でしたが),炭水化物60%をきっちりと守っていました.そうしなければならないと思っていたからです.しかし,あまりにも食後の血糖値上昇が激しいのでαー...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-12完 運動療法

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 『第57回糖尿病学の進歩』では,運動療法に関する講演は何...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[7] ぞるばはどうしたか

この記事で紹介したα-グルコシダーゼ阻害薬 は,私も試したことがありますが,現在は服用していません. それは文献に書かれているほどの効果が 私にはみられなかったからです. ご興味のある方はご覧ください.
その他

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-11 肥満と糖尿病

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 ここで言う『肥満』とは,「最近体重が増えたから そろそろ...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[6] DPP-4阻害薬ではどうか

DPP-4阻害薬は,食後に分泌されるインクレチン(GIP,GLP-1)の効果を強化して,インスリン分泌を増大させる薬です.つまり,DPP-4阻害薬は強力に食後血糖値上昇を防止するはずです. それでは 実際の効果はどれほどなのでしょうか. ご...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-10 食事療法

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 2月に東京国際フォーラムで開催された,日本糖尿病学会主催...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[5] α-グルコシダーゼ阻害薬があるじゃないか

現在の糖尿病薬物療法において,ストレートに食後高血糖を薬効としているものはα-グルコシダーゼ阻害薬のみです.ところが α-グルコシダーゼ阻害薬でどれほどの効果があるのか,数値で説明されていることはほとんどみかけません.処方薬の説明パンフでも...
イメグリミン

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-9 イメグリミンの症例

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 第57回【糖尿病学の進歩】でのシンポジウム『2型糖尿病の...
薬物療法

[別館記事更新] 食後高血糖[4] タイミングよくインスリンを打てば?

食後に血糖値が上昇するのなら,常に血糖値を測定して それに見合ったインスリンを小刻みに注射すればいいではないか 理論的にはたしかにうまくいきそうですね.そして それを自動的にやってくれるシステムも(高価ですが)存在します. では その結果は...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-8 一粒で二度おいしい

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 第57回【糖尿病学の進歩】では,糖尿病の薬について最新の...
血糖値

[別館記事更新] 食後高血糖[3] 博士の頭痛

現在 糖尿病の薬はインスリン,経口薬含めて 数十種類もあります.したがって,よほど重度の糖尿病でない限り,きちんと治療を行えば せいぜい数ヶ月でHbA1cを安全ライン(<7%)にまでコントロールできるようになりました. ところが 食後高血糖...
学会

第57回 【糖尿病学の進歩】の感想-7 GLP-1受容体作動薬 三者三様

【この記事は 第57回 『糖尿病学の進歩』を聴講した しらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 GLP-1受容体作動薬(以下 GLP-1RA)について,...
血糖値

[別館記事更新] 食後高血糖[2] 昔は誰も気にしていなかった

昔は『食事を摂れば 食後に血糖値が上がるのは当たり前であり,気にする必要はない』と考えられていました. しかし CGMやリブレの登場で,グルコーススパイク=食後高血糖がリアルタイムで分かるようになり,しかもそれが合併症のリスクを高めているこ...