第67回 日本糖尿病学会 年次学術集会が 5月17-19日に開催されます．
今回はかなり迷いましたが，会場が東京の国際フォーラム(及び その周辺)と近場なので，やはり参加することにしました．
今回の目玉企画は 何といってもこれでしょう．
希望する糖尿病患者(とその家族)を無料で招待し，その訴えを学会会員が直接聞こうというものです．しかもこの企画に参加する人は，学会の全プログラムすべてに無料参加できます．
ぞるばも 某ブログ主の煽動に乗って 患者側として参加してみようかと思ったのですが，残念 『お薬手帖の提示が必須』，つまり糖尿病薬(インスリンも)を服用していない人は患者ではないので不可のようです．
この【患者と医師とが対話するシンポジウム】は，下記３つのテーマで3日間行われます．
5月17日（金）15:20〜17:00
何が、私たちをそれほどまでに悩ませるのか？
医療者の説明が「糖尿病とのかかわり方」に与える影響
5月18日（土）8:30〜10:30
社会・生活の中で当事者が感じている課題とは？
糖尿病の原因は様々あること、学校、仕事、医療費のこと、診察室で言えてないこと
5月19日（日）9:30〜11:00
私たちが願う新しい治療への期待．
高齢化への対応、安心して生活するための未来に向けた提案
普段 主治医にはなかなか言えないこと，また糖尿病があることで どれだけ不便を感じているかという声に率直に耳を傾けようという企画のようです．いい企画だと思います．
参加するには事前登録が必要(当日申し込みは不可)ですが，参加人数に上限はもうけておらず，本日時点でも参加は受け付けております． 皆様 ぜひご参加を．
コメント
お疲れさまです。
そうそう、今度の糖尿病学会は、ぞるばさんはお休みされるのかな？と思っていました。
参加されるのですね。
もしよければ、簡単にでもレポートしていただけると嬉しいです。
開催地が神戸であれば、なんとか頑張って参加を考えたかも。でも、東京だからな… たとえ参加費無料だとしても、東京までの交通費と宿泊費を考えたらちょっと…
＞ぞるばも 某ブログ主の煽動に乗って 患者側として参加してみようかと思ったのですが
あら！そんな扇動した人がいるんですか？（すっとぼけ）
＞残念 『お薬手帖の提示が必須』
食事・運動療法のみの患者は門前払い、ということですか。
糖質制限によって薬物療法を回避している患者は、参加資格がないということになりますね。
最初、「お薬手帳を持っている人は、忘れず持参してください」という意味かと思ったのに、「当日ご来場の際には必ずお薬手帳と登録確認証をご持参ください。登録確認証はサービスカウンターから印刷またはお手持ちのスマートフォンやタブレットの画面に表示可能な状態にしてお持ちください。この二点を受付にてご提示いただいた方のみ入場可能となります。ご提示いただけない場合は入場ができませんのでご注意ください。」ということなので、提示が必須なんですね。
患者なりすましを防ぐ目的かもしれないけど、なんだかな…って感じですね。
>簡単にでもレポート
了解です． 気分転換を兼ねて 3日間 有楽町に通勤してきます． またWEB配信は6/28まで行われるので，じっくりと聴講するつもりです．
いい企画ですね。投薬を受けている人のみというのが残念でしたね。まあ、手帳がある人はタダで入れるというのは有難いですね。
身内にいますが、「常に血糖値を考えなくてはならない」のが苦痛に見えます。食べたいけど我慢、貰ったけど我慢…。これで治るならヤル気も出てくるけども、一生このままというのが辛いようです。投薬を受けていても、なかなか健常者のような血糖値の変動とはいかないですからね。
>食べたいけど我慢、貰ったけど我慢
医師は簡単に食事制限しなさいと言いますが，それが どれほど患者の負担になっているのか，そして患者が医師から投げつけられた言葉，これらの生の声を学会会員に直接知らしめたい．．．これが今回 この企画を立案した植木理事長の意図なのだろうと推測しています．
糖尿病とともに生活する人の声では薬物治療している人の声しか聞けないのは残念ですね。糖尿病治療は食事療法、運動療法、それでもダメなら初めて薬物療法となるはずなのですが。。。
最初から薬物治療に限定すると言う事は糖尿病治療の本音と建前は違うと言う学会の態度を表していると言う側面も見えてきそうな気もしますが、はて、どうなのでしょう。
実際には 投薬を受けていない糖尿病患者ももちろん多いのですが，お薬手帖を必須としたのは 純粋に運営上の問題もあるのでしょうね． 何もなしで本人申告だけだと，誰でも無料で入れることになってしまいますからね．