病理

『2型糖尿病』は存在しない[2]

日本糖尿病学会が発行している『糖尿病診療ガイドライン 2019』には,2型糖尿病がなぜ発症するのか,その『成因』が記載されていないことを紹介しました.(C)日本糖尿病学会2型糖尿病以外の 他の糖尿病,つまり1型糖尿病や遺伝性糖尿病(MODY...
病理

『2型糖尿病』は存在しない[1]

肥満だけが原因か糖尿病の解説書やネット情報では,『1型糖尿病は 生活習慣とは無関係に発症するが,2型糖尿病は 過食や運動不足で肥満になり,インスリン抵抗性が強くなって発症する』などと書かれているものがあります.たしかに欧米の糖尿病患者は,ほ...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える16完

納先生のHPに掲載されている26人の5時間 糖負荷試験結果に基づいて,インスリン分泌を考えてきました.私がこのデータに注目した最大の理由は,糖負荷試験では 通常の2時間までしか測定しないが,30分おきに5時間も測定していること.通常の糖負荷...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える15

前回記事では,血糖値が上がると膵臓β細胞に取り込まれるブドウ糖(グルコース)も増えるので,それを燃料としているβ細胞の中のミトコンドリアがエンジンフル回転となり,結果としてインスリン分泌を高める仕組みになっていると解説されていることを紹介し...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える14

第63回日本糖尿病学会でのオンライン参加により 中断していましたが,シリーズ記事の再開です.ここまでの ~までは,主として 納先生のHPに掲載されている健常人26人のボランティアの方々の5時間糖負荷試験(OGTT)の結果を見ると;教科書には...
学会

第63回日本糖尿病学会の感想[10] オンライン学会が残したもの

感想は ブログ別館 に掲載しました.初めてのWEB学会まず,今回 思わぬ事情で,5月に大津市で開催される予定だった学会が,急遽 WEB開催となりました. おかげで5か月遅れの10月開催となりましたが,これには大変なスタッフの苦労があったと思...
学会

第63回日本糖尿病学会の感想[8] ケトン体

感想は ブログ別館 に掲載しました.会長講演日本糖尿病学会では,年次学術集会を開催するたびに,その都度 会長を選任します.これは その年の学会の単なる事務的運営を統括するだけでなく,会長がその年の『コンセプト』を設定し,それに基づいて特別講...
学会

第63回日本糖尿病学会の感想[6] 大規模試験

感想は ブログ別館 に掲載しました.大規模試験とは『HbA1cをどこまで下げれば,どの合併症の発生確率をどこまで下げられるのか』『その目標を達成するには,どのような治療法が最適なのか』などといった疑問には,10人や100人のデータでは到底 ...
学会

第63回日本糖尿病学会の感想[4] 古くて新しいメトホルミン

感想は ブログ別館に掲載しました.今回の学会で もっとも楽しみにしていた,メトホルミンに関する総合シンポジウムを聴きました.このシンポジウムは,メトホルミンの糖尿病薬として よく知られている効能,すなわち 血糖値低下・インスリン抵抗性改善作...
学会

第63回日本糖尿病学会の感想[2]食事療法 シンポジウム

感想は ブログ別館に掲載しております.今回の学会では,シンポジウムは全部で30本行われますが,食事療法に関係するものは この1本のみです.ガイドラインからみた糖尿病の食事療法における課題タイトルの通り,昨年9月末に発表された 『糖尿病診療ガ...
学会

【速報】第63回日本糖尿病学会が始まります

本日 正午より第63回日本糖尿病学会 年次学術集会が開催されます.第63回日本糖尿病学会 年次学術集会開催期間中(10/5~10/16)は.オンライン参加に集中しますので,本館・別館ブログとも記事更新は不定期になります.このWEB学会は ア...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える13

糖の流れ川の流れのように/美空ひばり(C) 日本コロムビア教科書などには;食物中の炭水化物,脂質,たんぱく質は,胃液,膵液などによって消化され,腸管で糖(ほとんどがブドウ糖),脂肪酸,およびアミノ酸などに分解されて吸収されます.食事により血...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える[12までの補足] オーバーシュートについて

納先生のHPに掲載されている糖負荷試験26人のデータは,その血糖値とインスリン量とを正規化して,横軸=血糖値,縦軸=インスリン量とすると,おおむね3種類のLoopパターンになることを,この記事で書きました.正規化する:個々のデータは血糖値や...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える12

食後に血糖値が上昇し,そして 時間と共に下降する.このプロセスは,患者向けのパンフレットには;炭水化物,脂質,たんぱく質は,胃液,膵液などによって消化され,腸管で糖(ほとんどがブドウ糖),脂肪酸,およびアミノ酸などに分解されて吸収されます....
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える11

前回の記事について,おそらく医師とお見受けする方から,健常者のについてLoop Patternが何種類かに分類されるという見解は,過去に報告例があるのかという,ご質問をいただきました. 先生,ご質問 ありがとうございます.ご質問にはメールで...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える10

ここまでは,納先生のHPに掲載されている26人の健常人の5時間糖負荷試験(OGTT)を,新たな角度から見直してきました.つまり前回記事までは,納先生の測定データという『事実』だけを取り上げてきました.妄想全開しかし,あらかじめお断りしておき...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える9

教科書には こう書いてありますが食後に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます厚生労働省「e-ヘルスネット」インスリンたしかに膵臓の本質的な機能としてはそうなのですが,そうであれば たとえば...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える8

理想的に元気な膵β機能を持つと思われる 20歳代男性の 糖負荷試験における インスリン分泌-血糖値 グラフはほぼ一直線でした.みごとな円形では,同じく納先生のHPに掲載されている No.8の方はどうでしょうか?No.23の人とはまるで対照的...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える7

理想の膵臓β細胞は血糖値が上昇するとインスリン分泌を増やすが,無限にインスリンを分泌できるわけではなく,どこかで上限に達する 血糖値が低いときは,インスリン分泌を最小限に抑える しかし,その間の範囲では,血糖値に正確に比例したインスリンを分...
病理

インスリン分泌の『なぜ?』を考える6

正規化してみましょう前回の記事で,納先生のHP に掲載されている ボランティアの方々の糖負荷試験における 血糖値とインスリンの動きは,文字通り十人十色,二つと同じものはないということがよくわかりました.ただし 血糖値の高低/インスリン分泌の...