食事療法

食事療法の迷走[50] 決定打 definitive attack

(C) acworks さん日本糖尿病学会が長らく推奨してきた『高糖質 カロリー制限食』は炭水化物=60%が最適というエビデンスは存在しないユネスコの無形文化遺産は,『和食が健康食である』と推奨したわけではないと,論拠が大きく揺らぎ始めまし...
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食事療法の迷走[49] 反攻 Counterattack

逆上陸(C) JAPAN NAVY さん同じ土俵で議論しよう前回までの記事で見てきた通り,2012年に 初めて学会の公式の席上で,『糖質制限食』か『カロリー制限食』(エネルギー制限食)かという論争が行われました.それ以降 何度かディベートや...
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食事療法の迷走[48] 攻守逆転 Turn Over

糖質制限は行ってはならないこれまで見てきた通り,食品交換表の歴史では,日本糖尿病学会は『食品交換表に基づくカロリー制限食こそが,唯一正しい糖尿病の食事療法である』という立場を堅持してきました.したがって,食品交換表を逸脱する方法,とりわけ食...
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食事療法の迷走[47] エビデンスを探せ

アイドルを探せシルビー・バルタン(C) 日本ビクター2013年3月に日本糖尿病学会から,「糖質制限食は勧められない」という『2013提言』が出され,それを受けて同年11月に発行された『食品交換表 第7版』には,わざわざ一項目を設けて『糖質制...
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食事療法の迷走[46] ユネスコは医療機関ではない!

ユネスコの「和食文化」登録と糖尿病食事療法ユネスコの世界無形文化遺産として,「和食の文化」が登録されたのは,他国の例と同様,日本古来の食文化が「保存されるべき文化遺産である」という理由でした.ところが,あたかも国連が日本の糖尿病食事療法を認...
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食事療法の迷走[45] ユネスコに登録された各国の食文化

2013年12月に,ユネスコ(UNESCO)の世界無形文化遺産に『和食の文化』が登録されました.この登録により,『日本食が世界の健康食として国連に認められた』などという意見があふれました.しかし,それは ユネスコに遺産登録を申請するために農...
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食事療法の迷走[44] 異議あり!!

2013年12月にユネスコが日本の和食を世界無形文化遺産に登録したのはこの記事に書いた通りです.日本の伝統文化が登録されたことは,日本人としてたしかに喜ばしいことです.しかしながら,日本の和食が世界無形文化遺産に登録されたさらに,和食の栄養...
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食事療法の迷走[43] やはりカロリー制限食が安全

学会のシンポジウムこの記事でも紹介しましたが;2003年のDCCT報告と2008年のACCORDショックで,『日本でも炭水化物による食後高血糖を注意喚起した方がよい』という声が増えてきました. 実際,学会の討論会では,「食事療法」に関連する...
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食事療法の迷走[42] UNESCOの狂騒

UNESCO世界無形文化遺産に『和食』登録2013年12月,日本の『和食』が世界無形文化遺産に登録されました. 新聞・テレビなどのメディアでも大々的に報道され,日本はお祭り騒ぎになりました.(C) テレビ朝日特に農水省は手放しの喜びようでし...
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食事療法の迷走[41] 食品交換表 第7版 勝利の凱歌

2013年 食品交換表 第7版2013年に『食品交換表 第7版』が発行されました.前回の第6版が2002年でしたから,11年ぶりの改訂です.現在 使われているのは,この第7版です.(C) 日本糖尿病学会変更点は第6版と第7版とを見比べると,...
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食事療法の迷走[40] 熊本での学会[2]

2013年5月に 熊本市で開催された 第56回日本糖尿病学会年次学術集会では,『シンポジウム6』にて,『糖質制限食は危険だというエビデンスがある』という主張が大勢を占めました.そして この学会では,もう一つ討論会が行われています.Diabe...
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食事療法の迷走[39] 熊本での学会[1]

2013年3月に突如 日本糖尿病学会が報道陣を集めて,『日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言』の発表を行いました.翌日 新聞各社は,競ってこれを記事にし『糖質制限食は危険なので学会が警告を出した』と大々的に報道しました. 2...
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食事療法の迷走[38] 唐突に『提言』

2012年には,1月の日本病態栄養学会と5月の日本糖尿病学会で,糖尿病の食事療法に糖質制限食を取り入れる,又は選択肢の1つとして認めることについて,その是非が討論にかけられました.これについては,賛否両論がありました.しかし,別の検討会で『...
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食事療法の迷走[37] To Consensus 合意を求めて

2012年1月,医学系学会としては 初めて,『糖尿病の治療に低炭水化物食は 是か?非か?』というディベートが 第15回日本病態栄養学会 年次学術集会で行われ,問題提起されました.この問題提起に対して,その後の糖尿病学会の動きです.2012年...
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食事療法の迷走[36] バトル勃発

糖質制限食は是か非か2012年1月の日本病態栄養学会 初日の討論会『ワークショップ2』では,『食品交換表にカーボカウントを取り入れるべきか』で賛否両論が出されました.そして,その翌日には 『糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?』(★)とい...
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食事療法の迷走[35]前哨戦

2012年 日本病態栄養学会2012年1月 京都で 第15回日本病態栄養学会 年次学術集会が開催されました. この学会に あまりなじみがない方がおられるかもしれませんが,主として栄養士,管理栄養士,及び 栄養とかかわりが深い疾病(★)を専門...
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食事療法の迷走[34] 最初は 誰も反対していなかった

DCCTやACCORDなどの大規模試験結果から,食後の急激な血糖値の乱高下を防止するためには,カーボカウント,つまり その食事に含まれる炭水化物の量をあらかじめ見積もる方法を患者に指導した方がいいという声が,医師・管理栄養士からも上がるよう...
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食事療法の迷走[33] カーボカウントを取り入れては?

食品交換表のコンセプトこの記事にも書きましたように, 昔は医師と患者の関係は 上下関係でした.『病気のことはお医者様の言う通りにしていればいい』だったのです.その点では食品交換表も同じコンセプトです.糖尿病の食事療法について,患者は『なぜ?...
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食事療法の迷走[32] え? またやるの?

学会の『風向き』(C) kscz58ynk さん素人にもかかわらず,日本糖尿病学会などに 毎年参加するようになって気づいたことがあります.それは学会というものは,1回だけ参加しただけでは(もちろん それはそれで意義があるのですが),『流れ』...
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食事療法の迷走[31] 米国ではカーボカウントが普及

カーボカウントとは1型糖尿病の方ならよくご存じでしょう. カーボ,つまり炭水化物の量をできるだけ正確に見積もって,それによる血糖値上昇と 注射するインスリンの量(単位)とをバランスさせる方法です.カーボカウントの具体的手法は,解説書も出され...