学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(7) 運動療法関係 糖尿病治療では,食事療法と運動療法とは『車の両輪』であり,どちらが欠けてもいけないとされています.今回の講演会で 運動療法をテーマとした講演が 下の通り 7本ありましたおおむね 診療ガイドラインや治療ガイドに書かれている一般論,つまり糖尿病... 2021.03.14 学会
学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(6) 薬物療法関係 糖尿病治療薬に関する講演は多数ありました.全部で24本です(私は インスリン関係の講演は聞かなかったので上記リストからは割愛しております).ご覧の通り,SGLT2阻害薬に関する講演が圧倒的多数でした. これはSGLT2阻害薬が最新の薬だから... 2021.03.13 学会
学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(5) 食事療法関係 本日で『第55回 糖尿病学の進歩』の講演 全156本中,89本を聴講し終えました.食事療法関係食事療法に直接又は間接的に関連する講演は下記の9本でした.P/F/C比率が消えた既に『食品交換表』という名前が消えたことは,この記事でもご紹介しま... 2021.03.12 学会
学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(4) 名前が出ない 今回の講演で,最新情報が得られるのではないかと ひそかに期待したのは,この記事にも書きましたように,糖尿病 新薬 イメグリミンです.名前が出ないイメグリミンは,昨年9月に大日本住友製薬から製造販売申請がPMDA(医薬品医療機器総合機構)に提... 2021.03.11 学会
学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(3) 名前が初登場 専門医 指定講演糖尿病専門医は,専門医になった後も その名称を維持するためには,定期的に学会講演を受講して 常に最新の知識を取り入れるよう求められます. 学会に出席し 規定の単位を修得しないと,以後『日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医』を名乗... 2021.03.10 学会
学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(2) 名前が消えた 全部で156本もある『第55回 糖尿病の進歩』の講演は,一度に全部を聴講するのは不可能です.そこで,まず食事療法・栄養指導関係の講演から順に聞いております.各講演の内容は,よりすぐりのテーマを その分野の第一人者の先生が講師となって解説して... 2021.03.09 学会
学会 [第55回糖尿病学の進歩]感想記事(1) 名前が悪い 3月5日~15日は,の聴講に専念しております.この講演会は,日本糖尿病学会が,主として専門医向けに最新の医学情報を提供するものです.講演内容をそのままネットに転載するのは厳禁です.よって,ブログでは 講演を聴講した感想のみを記載いたします.... 2021.03.07 学会
その他 おかげ様で2周年 2019年3月6日に 本ブログを開設して,本日でちょうど2年 経ちました.(C) animal-designさん10年以上かけて収集,溜め込んできた糖尿病関係の医学文献を整理したいという,まったくの個人的事情で始めたものですが,予想外に多く... 2021.03.06 その他
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[11完] HOMAよりも役に立つ指標 ここまで,インスリン抵抗性とは何か,それはどうやって測定されるのか,そしてインスリン抵抗性の指標としてよく使われているHOMA指標を考えてきました.HOMAのまとめインスリン抵抗性を本当に実測しようとすれば,ちょっと怖いクランプ試験しかあり... 2021.03.05 病理
学会 【本館・別館共通】3/5~15 記事更新が不定期・不定時になります 明日3月5日から15日までは,『第55回 糖尿病学の進歩』の講演聴講に専念しておりますので,ブログ本館・別館 共に記事更新が不定期・不定時になります.ご了承願います.今回の講演総数は156本.1本30分として,すべてを聞くには 不眠不休でも... 2021.03.04 学会
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[10] HOMAだけでは説明できないこと HOMAの概念HOMAの概念図HOMAは人体の血糖値が平衡に達する状態を完全に数学モデル化したものです.脳も含めた各臓器の応答動作は,自分の周囲の血糖値及びインスリン濃度のみで決定される.その動作は精密ではあるが,完全に機械的に応答するもの... 2021.03.03 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[9] 指標は換算値ではありません HOMA=HOmeostasis Model Assessment(恒常性モデル評価)は,クランプ試験のようにインスリン抵抗性・インスリン分泌能を実測するわけでもないし,間接測定法ですらありません.HOMAは,クランプ試験と『よく相関する指... 2021.03.01 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[8] HOMA-βは要注意 HOMA-β 日本人には 要注意このシリーズでは,インスリン抵抗性と並んで HOMAの もう一つの側面=HOMA-β(インスリン分泌能)については 故意にふれてきませんでした. なぜならHOMA-βは日本人に適用する際には 特に注意が必要だ... 2021.02.27 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[7] 現在はHOMA2に HOMA-R式のメリット・デメリット精度はかなり劣るものの,1回の採血で患者の インスリン抵抗性を推定できる HOMA-R式は,使い勝手のいいものです.しかし,以下のような問題もあります.HOMA-R式は,クランプ試験などの実測値データから... 2021.02.25 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[6] 単純肥満性糖尿病が『治る』ワケ HOMAのグラフは,Ahlqvist分類で,MOD (=Moderate Obesity Diabetes:軽度肥満糖尿病)が なぜ比較的 『簡単に治る』のかも説明してくれます. 私はこれを『単純肥満性糖尿病』と呼んでいます空腹時血糖値が1... 2021.02.23 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[5] HOMAの計算結果 『血糖値変動にかかわるすべての臓器の動作を数式で表して解析する』これが HOmeostasis Model Assessment(恒常性モデル評価)です.血糖値が高くなれば,インスリン分泌が多くなり,各組織での糖取り込みが増えます. その結... 2021.02.21 病理
学会 【速報】第55回 糖尿病学の進歩 プログラム公開 来月5日からオンライン開催される「第55回 糖尿病学の進歩」のプログラムとLive配信日程表が公開されました.(C) 日本糖尿病学会日本糖尿病学会の『年次学術集会』が,『糖尿病医療に関する研究・討論・シンポジウム・症例検討』主体であるのに対... 2021.02.20 学会
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[4] クランプをHOMAで推測 インスリン抵抗性を正確に測定するには,まかり間違えば命掛けのクランプ試験しかない,というのが前回記事 でした.しかし,この方法を実際の糖尿病患者の診断に使うわけにはいきません.そこで 考え出されたのが HOMAです.Homeostasis ... 2021.02.19 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[3] 実際に測ってみましょう クランプ試験インスリン抵抗性を実測する方法は,『クランプ試験』しかありません. それ以外にも 間接的な測定法や 推測法はあるのですが,直接測定できるのはこのクランプ試験だけです.糖尿病医学の大御所 DeFronzo博士が考案しました.今から... 2021.02.17 病理
病理 インスリン抵抗性を考えてみました[2] 肝臓のピンハネ 前回記事の図を作成していて気づいたのですが,ネット情報や,病院が患者向けに作成したパンフレットでは,話を単純化するために,『食事を消化・分解して小腸から吸収されたブドウ糖(血糖)などの栄養分は,小腸からそのまま全身を循環している』などと解説... 2021.02.15 病理