EBM [別館記事更新] 自分にとって最上のエビデンス-3 『観察研究』とは,多数の患者を長期間にわたり追跡して,特定の病気に罹るのはどのような人なのかを調べるものです. 医学・統計学の専門家が協力して行います. この手法と,結論のわかりやすさから,しばしば新聞でも大きく取り上げられます. しかし,... 2022.04.18 EBM
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[9] 使えるものは何でも使う 心臓は 人が生まれてから死ぬまで,一瞬たりとも休まず 1日にタンクローリー1台分の血液を送り出しています. (C) キリン904 さん 心臓は筋肉の塊のような臓器です.しかも寝ている時ですら動いています.寝ながら筋ト... 2022.04.16 病理
EBM [別館記事更新] 自分にとって最上のエビデンス-2 『こういう患者に こういう治療を行ったら, こういう結果になりました』という『症例報告』はエビデンスレベルが低いとされています. それはその症例が誰にでも当てはまるのか,つまり『普遍性』が不明だからです. しかし,事実をベースにしているので... 2022.04.15 EBM
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[8] このシリーズは,第24・25回日本病態栄養学会で紹介された医学文献に沿って,『ケトン体が危険と言うのは間違い. それどころか人体には必須で有用なものである』という趣旨で書き進めております. ここまでのところで,本館の『お問い合わせ』 及び ... 2022.04.13 病理
EBM [別館記事更新] 自分にとって最上のエビデンス-1 エビデンスとは,日本語で『証拠』とも訳せるので,『結論が出た』と誤解されやすいです.というか,その『有無を言わせぬ決定的証拠』という語感を利用して,反対意見を封じるために使われることもあります. それは本当に正しいのでしょうか. そして 自... 2022.04.12 EBM
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[7] 前回記事にも書いたように,前日の夕食から翌日の朝食 までの 飢餓状態とはいえないような短時間の絶食でも,血中ケトン体は上昇します.私は特別厳格な糖質制限食をしているわけではありませんが,それでも前日の糖質摂取が少なかった翌朝は,血中ケトン体... 2022.04.10 病理
血糖値 [別館記事更新] まったく同じ 糖負荷試験結果 現在のガイドラインが定める 糖尿病診断方法では,まったく異なる原因で血糖値が上がっている二人の患者を,『同じ状態』であると診断される可能性があります. わかりやすくするために極端な例を出しましたが,グルカゴンを測定していない現在の診断基準で... 2022.04.09 血糖値
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[6] ケトン体は飢餓状態,つまり人体の非常事態の時のみ作られる代替エネルギーである という情報はまだまだ多いです.これではまるで,ケトン体は キッチンの隅っこに置いてある消火器のような扱われ方です.非常時には使われるが,普段は 使われていないとい... 2022.04.07 病理
血糖値 [別館記事更新] ふらつきを見よう 1年前と今とでは,糖尿病はよくなっているのか変わっていないのか. これを医師は HbA1cの推移で判断します. しかし HbA1cは 血糖値の平均値の指標(しかも平均値と完全に対応しているわけではありません)ですから,血糖値の乱高下があって... 2022.04.06 血糖値
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[5] 前の記事で; ケトン体が作られる場所は,ほぼ肝臓のみです.そして 血管を介して多くの臓器にエネルギー源として送られます. と書きました.しかし主要臓器でありながら,ケトン体をまったく使わない臓器があります.それは肝臓です. なんと肝臓は ケ... 2022.04.04 病理
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[4] 前回は,ケトン体は,脂肪酸を切り分けた アセチルCoAを原料として作られるという話でした. ただし,その製造場所は肝臓の細胞の中のミトコンドリアの中(より正確には ミトコンドリアの内膜の中のマトリクス)です.そして消費される場所は,各臓器の... 2022.04.01 病理
その他 [別館記事更新] 食べやすい 若者の言葉遣いにグジグジ言うようになったら それは年寄のエビデンスなんですけどね. しかし,どうしてもこの言葉は気になります. ご興味のある方はご覧ください. 2022.03.31 その他
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[3] ケトン体に関する プチャルスカ博士のレビューを読み進めています.このレビューでは,ケトン体についての最新の知見が網羅されています. ケトン体はどこでどうやって作られるのか ケトン体が製造される場所は ほぼ肝臓のみです. ケトン体は脂質を分解... 2022.03.29 病理
その他 [別館記事更新] アール・ブリュット ~滋賀県立美術館~ 滋賀県立美術館で開催されていた,ちょっと変わった展覧会を見てきました. そしてその迫力に圧倒されてしまいました. 芸術とは 純粋に才能の発露であり,それは障碍の有無とは全く無関係であると感じました. ご興味のある方はご覧ください. 2022.03.28 その他
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[2] 代謝が破綻しているという極端な状態で発生するケトアシドーシスの例を挙げて『ケトン体は危険だ』というのは,交通事故でグチャグチャになった車の写真を見せて『車は危険だ』というのと同じだと言うのが前回の記事でした. ケトン体の断片的な情報だけでは... 2022.03.26 病理
その他 [別館記事更新] 530W 3月22日は 真冬の寒さでした.我が家の屋根には最大5kW発電できる太陽光パネルが載っていますが.あの日は 何の役にもたちませんでした. ご興味のある方はご覧ください. 2022.03.25 その他
病理 ケトン体は『飢餓時だけに生成される非常エネルギー』なのか[1] 危険なケトン体? ケトン体について日本の医学情報を検索すると, ケトン体(主にβヒドロキシ酪酸とアセト酢酸)は、飢餓時のようなグルコースが枯渇した状態において肝臓で産生され、速やかに脳や他の組織でグルコースの代わりに利用される日本医療研究開... 2022.03.23 病理
その他 [別館記事更新] オジサンのぼっち飯は危険 別に P/F/Cバランスがどうのとか,ビタミン・ミネラルがどうしたなどという以前に,極端な偏食はどう考えても健康によくないでしょう.その点で,オジサンの一人飯は危ないのです. ご興味のある方はご覧ください. 2022.03.22 その他
学会 第24・25回 日本病態栄養学会の感想[番外編] 隠された意図 今年の1月に第24・25回日本病態栄養学会が2年ぶりに開催されました. この学会は,全国の管理栄養士と臨床栄養学に関心の深い医師などが参加する学会です. 学会名称の通り『患者の病状に応じた栄養管理が行われるべきだ』という理念の基に,現理事長... 2022.03.20 学会