最新の糖尿病薬:イメグリミン[1]

イメグリミン ついに登場

最初にお断わりしておきます.私は大日本住友製薬株式会社や,仏Poxel社からは一銭も受け取っておりません. (ただし そのお申し出があれば,ありがたく頂戴しますw)

ブログ本館のアクセスログを見ていたら,最近は『イメグリミン』という単語を検索して,当ブログにたどりつく人が多いようです.

イメグリミンについては,2年前のこの記事で概要と期待を紹介しました.

また今年6月29日には,いよいよ日本でも製造・販売が承認されたことを速報しました.

実際に イメグリミン[商品名:ツイミーグ Twymeeg]は 8月12日に薬価収載されましたので,今後 多くの病院で処方されていくでしょう.

どれくらい効くのか

イメグリミンの特徴や効果については,発売元である大日本住友製薬から解説が出されています.

ツイミーグ(イメグリミン)の作用機序・特徴【糖尿病】
2021年6月23日、2型糖尿病を対象疾患とするツイミーグ(イメグリミン)が承認されました! 住友ファーマ|ニュースリリース 基本情報 製品名 ツイミーグ錠500mg 一般名 イメグリミン 製品名の由

ただこの薬の開発までの経緯や,作用メカニズム(=機序)までは詳しく解説されていないようですので,本ブログではこれまでの関係文献からその点にフォーカスして調べてみたいと思います.

[2]に続く

コメント

  1. かかか より:

    期待できそうな新薬ですね。ようやく収載されましたか。
    細胞がきちんと働くためにはミトコンドリアからのエネルギーが必要らしいですね。そこに焦点を当てた、今までの治療薬よりも大元からの改善を目指している薬のように思います。

    • しらねのぞるば より:

      イメグリミンは まだ本格的な臨床データがないのですが,インスリン分泌促進とインスリン抵抗性改善,そして肝臓の糖新生抑制,この3つの作用を同時に行えるとアナウンスされています. その通りであれば,痩せ型日本人の糖尿病には もっとも適したものとなる可能性があります. 収載薬価もそれほど高くなかったので,DPP-4阻害薬を押しのけて 日本の第一選択薬となるかもしれません.