まだまだ迷走?日本糖尿病学会の食事療法[4] 公募企画が頓挫?

アイキャッチ画像 (C) あきのはるの さん

今週の5月20日から,第64回日本糖尿病学会 年次学術集会がオンラインで開催されます.
当初の金沢市での開催予定が,コロナ事態により全面WEBでの開催となりました

公募企画

この記事で 今回学会の注目講演を紹介しましたが,

『個別化された食事療法』の実際が報告されるのかと,もっとも楽しみにしていた公募企画2『改定された食事療法ガイドラインの実践における課題』は どうも行われないようです.本日時点で公開されているプログラムの公募企画2は,『COVID-19 のパンデミックを経験して』であり,これは当初公募企画3と発表されていたものでした.

公募はしたものの,応募件数が少なかったのか,又は 件数は十分だったが 学会の期待した内容のものが少なかったのか,いずれかは不明です.
一般内科病院と言えども,新型コロナ感染対策でそれどころではなかった,というあたりが原因だろうと推測しています.

シンポジウムでは

一方 シンポジウムの講演を見ると;

  • シンポジウム15:多様化する糖尿病への医療の個別化を目指してーこれからの療養指導に求められるもの
  • シンポジウム22:これからの糖尿病食事療法における課題と展望

と,2つのシンポジウムで,糖尿病の個別化療養 及び 個別化食事療法についての講演が行われるようです.各シンポジウムで行われる講演演題は,プログラムを見てください.

ただし,学会の講演件名のつけ方の慣例からして,『課題』とか『目指して』という単語があるものは,

『ここで結論が示されると期待しないでくださいねっ!』

ということが多いので,今 学会での斬新な展開は望めないかもしれません.

[5]に続く

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