2020年 糖尿病イベント案内[2]

管理栄養士 国家試験

3月1日(日)には管理栄養士 国家試験が実施されます.管理栄養士を名乗るためには,毎年1回 厚労省が実施する 管理栄養士国家試験に合格しなければなりません.またこの試験の受験資格は,4年制大学管理栄養士養成学科卒の学歴か,それに相当する学歴+実務経験が必要です.合格者には厚生労働大臣から管理栄養士免状が授与されます.

食事療法や栄養の指導は病院で管理栄養士が行うものであり,実際に教育入院などで経験した方も多いでしょう.しかし 建前上は,『医師が管理栄養士を指導して,食事療法を行う』ことになっています.

しらねのぞるばが 毎年この国家試験に注目するのは,厚労省の『意向』が,試験問題に忠実に反映されるからです.毎年 午後の問題『臨床栄養』科目の 第120~第130問のどこかで糖尿病の食事療法に関する問題が出題されるのが通例です.

下記は昨年(第33回)の午後の試験問題です.

また,一昨年(第32回)の試験問題を見ると;

などと,試験問題は その時点での食品交換表が 絶対的に正しいものとして出題されます.

ところが,日本糖尿病学会は昨年9月に発行した『糖尿病診療ガイドライン 2019』で,それまで設定した極端な低カロリー食は誤りであったとしていますので,今年の問題にもそれは反映されるはずです.

試験終了後,厚労省のHPには試験問題と正答が速やかに発表されるので注目したいと思います.

「日本人の食事摂取基準」(2020年版)

厚労省から「日本人の食事摂取基準」(2020年版)が3月末に告示される予定です. 内容自体は既に確定しており,全国の医療関係者への説明会も終了しているので,形式的意味合いのみです.

[3]に続く

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