ジワジワ来るメトホルミン[3]

この記事で 日本国内では 徐放性のメトホルミンXRは販売されていないと書きましたが,検索すると メトグルコXR(住友ファーマシー)やグルコファージXR(メルク)というものは存在するようです. これらは日本では販売されていませんが,個人輸入業者を検索すると 入手は可能なようです.

そこでこういうものを見つけました.

(C) Sanovel

トルコの Sanovel社が販売しているメトホルミンのジェネリック剤で XR,つまり徐放性のようです. 試しに少量を個人輸入してみました.

ただし 当然ながら,添付文書もトルコ語なので,チンプンカンプンでしたが;

(C) Sanovel

Googleに翻訳してもらったところ,間違いなく徐放性XRでした.

Uzatılmıs salımlı tablet formu nedeniyle dıskınızda tablet kabukları görülebilir. Bu durum normaldir.
 
徐放性錠剤のため、便中に錠剤の殻が見られることがありますが、これは正常な反応です。

さて,このメトホルミンXRは,通常のメトホルミンIRに比べて,食後の血糖値変化が異なるのでしょうか? そこで,以前行った「メトホルミン食前服用実験」と同様に;

(C) 東洋水産

を試験食として,比較してみました.結果はこの通りで;


まったく差がありませんでした. ただ 私の場合,そもそも食後3時間以降は 血糖値はほぼ食前値に戻り,それ以降不審な動きをすることはないので,仮にXRの効果があったとしてもわからないのでしょう. 逆にこの実験から,私の食後血糖値は 純粋に食物由来のものだけであるとわかりました.

【警告】多分安全だとは思いますが,徐放性メトホルミンXRは,日本では未承認薬のようです.自分で試される方は自己責任でお願いします.

なお,ここまでやってみて,以前 暁現象を抑制するために午前3時頃にメトホルミンを服用する実験をしたことを思い出しました. もしも食後4時間以降に謎の血糖値上昇があるというのであれば,何もXR錠でなくとも 通常のメトホルミンをその時間にピークが来るように服用してもいいのではないかと思います. それで効果がなければ,その血糖値上昇は糖新生によるものではないとは言えるでしょう.

ジワジワ来るメトホルミン【完】

  

  

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