第66回日本糖尿病学会の感想[1] 鹿児島に行ってきました

鹿児島で開催された 第66回日本糖尿病学会 年次学術集会に参加してきました.

鹿児島市

博多から 九州新幹線 1時間半で鹿児島中央に到着.九州の西岸を走るので,有明海を右に眺め...かと思ったら,ほとんどがトンネルでまるで地下鉄でした.
鹿児島駅前は,路面電車がのんびりと走っており,しかも 1台ごとにデザインが異なるので 思わず見とれてしまいました.

学会開催前日に到着し,まずは現地を事前偵察しました.

会場は 『城山ホテル』をメインとして,大ホールを持つ『県民交流センター』と『宝山ホール』の3会場に分かれています.
どれも半径1kmの範囲内なので,シャトルバスを使わなくても会場間を徒歩移動できるように思えました

私は『距離2km以内なら必ず歩く』をモットーにしているので,まず城山ホテルに向かったのですが,

!!!

本当に山の上にあります.あわてて地図で確認すると標高は107mですが,なにしろものすごい傾斜で崖の上と言った方が適切かも.
大阪市山岳会時代,天保山の南壁ルートで鍛えた足をもってしても これは無理です.いえ 登山は好きですけど,さすがに背広姿ではね.この傾斜なので,ホテルに上がる道はうねうねと『いろは坂』状態です.直線では駅から1.5kmほどですが,経路長はその2倍近いでしょう.

たしかにここは『城山』というだけあって,江戸時代までは島津藩の鶴丸城があったところです.最近復元された御楼門を見ても難攻不落だったのでしょう.

明治10年の西南戦争では,西郷側は わずか370人ほどでこの城山に立て籠り,7万の政府軍に包囲されても耐え抜いたようです.

さらに問題なのは,第2・第3会場の県民交流センターと宝山ホール間の距離です. たしかに上の地図の通り,鹿児島中央駅・城山ホテル・県民交流センター,この3点を結ぶシャトルバスは運行されるのですが,宝山ホールは「県民交流センターから徒歩圏内」という理由で,シャトルバスの発着はありません. シャトルバスを使うときには,いちいち県民交流センターまでテクテク歩けというわけです. わかりました,歩いてみましょう.......着かない.....まだか....見えたっ! 一本道ですが,距離は700mほどでしょうか.

ということは,仮に宝山ホールで講演を聞いて,次の講演は城山ホテルとなった場合,まず県民交流センターに徒歩で移動してシャトルバスが来るのを待ち,そこから所要時間15分で城山ホテル,会場内の移動時間も考慮すれば 最悪1時間はかかりそう.しばらく様子を見ていたのですが,市内を流しているタクシーは非常に少なく,いつでもタクシーに飛び乗れるわけではなさそうです.

この事前偵察の結果,1日のうちに複数の会場間を移動して聞きまわるのは断念しました.
講演を聞いている時間よりも移動している時間の方が長くなるからです. したがって 事前に考えた聴講計画はご破算となり,『できるだけ会場間を移動しない』計画となりました.

ただし,それでもじっくりと聞いたシンポジウム・一般口演(症例報告)は,毎度のことですが ありきたりのネット情報では得られないものばかりでした.

(C) せのきた さん

200頁ほどの走り書きのメモを取ったので,これらを順次 感想記事としてまとめてまいります.

[続く]

コメント

  1. apple より:

    おはようございます

    おかえりなさいませ

    200ページとはすごいです!

    計画を練り直した賜物かな?

    これからアップされる内容を楽しみにしています。

    九州は行ったことがないてすね。
    いつか行ってみたいです。

    • しらねのぞるば より:

      >200ページとは
      といっても,手札版の手帖に,(後で解読しやすいよう)できるだけ大きな文字で走り書きするので 文章の量としては大したことはありません.
      ただ,講演で引用された文献だけは しっかりと書き留めるようにしています.

      >これからアップされる内容

      追って記事にしますが,特に今回の場合 学会で何が話されたかもさることながら,今 学会内部でうごめいている路線闘争,そして今後の学会の動きが なんとなく見えてきたのが面白かったです.