【続】肝機能指標と糖尿病[4]肝機能が正常値でも

久山町研究で,糖尿病ではない 1,804人(男性 719人;女性 1085人)を平均9年間 追跡したところ,その内 135人が糖尿病になりました

肝機能指標の四分位

そこで,研究開始時点に測定しておいた 肝機能指標と,糖尿病発症率とにどれくらいの関係があるのかが調べられました.

全員の肝機能 各指標について,その値により4グループ(分位)に分けて判定しました.

随分 値を細かく分類していますが,これは そもそも肝機能指標の分布範囲が広いので対数変換してからグループ分けしていること,さらに 四分位で各分位の人数を ほぼ均等割付しなければならないのでこうなります.

各指標と発症との関係

GGT,ALT,及び ASTの四分位別に,糖尿病の発症率は 以下の通りでした.

図中,青色の棒どうしは有意差がなかったことを表しています. また 薄い赤色は P<0.05で有意差があったもの濃い赤色はP<0.01で有意差があったものです.

これを見ると,一般健康診断では 正常範囲とされる値[下記]であっても,糖尿病発症率が有意に高い場合があることがわかります.

つまり

『肝機能数値がちょっと高いけど,基準値以内だからセーフ』とは言えないようです.

[5]に続く

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