第66回日本糖尿病学会の感想[4] 夜のカンファレンス

ちょっと脱線です.

大学病院や大病院などの大規模医療機関では,『カンファレンス』というものを行うことがあります .

カンファレンスとは Conference,字義通りでは「会議」という意味ですが,医科部長を筆頭に,主治医や同僚医師,研修医,薬剤師,看護師,管理栄養士などすべての関係者が集合し,一つの症例をテーマとして多方面から徹底的に検討を加える ミーティングです.駆け出しの研修医は,このカンファレンスで徹底的に絞られます.

ところで,鹿児島での糖尿病学会が始まった第一日目の夜に,『せっかく鹿児島に来たのだから名物の鹿児島黒牛でも食べよう』と,市内の歓楽街のステーキ店を予約して行ってみました.

入ってみると,有名店なので満員なのには驚きませんでしたが,やけに背広姿が多いのです.

そうです,学会に参加した先生方が,あちらでもこちらでも【夜のカンファレンス】を始めていたのです. もちろんこのカンファレンスには,厳しい雰囲気はまるでありません. もうベロベロのドクターが,そこここでくだを巻いています.

考えてみれば,医師の先生方にとっては,学会参加は格好のストレス解消の機会なのでしょうね.治療にてこずっている患者や,やたら反抗的な患者のことは,この時だけはさっぱり忘れて,心置きなく呑めるのでしょう.

(C) なむなむ さん

私の隣のテーブルでは,何やら 人事の話で盛り上がってましたが,あんなに大声で話してていいのでしょうか.

[続く]

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