厚労省の医療・健康関連データである NDB オープンデータは;

診療報酬のレセプトデータだけでなく,特定健康診断[*]のデータも開示しています.

[*] 40歳〜74歳のすべての公的医療保険加入者を対象とする健康診断で,勤務先又は居住する自治体で行われます.75歳以上の後期高齢者は,特定健康診断の対象からは外れますが,ほとんどの自治体では 希望すれば同様の健康診断が受けられます.
BMI
特定健診の検査項目を見ると,実にいろいろなことが検査されていることがよくわかります. その中で BMIについて,特定健診対象者である40歳以上~75歳未満の日本人男性のデータをまとめてみました. これだけでも いろいろなことが読み取れます.

- 特定健診は,40-74歳の日本人なら誰でも 毎年受診機会があるはずだが,実際には半分くらいしか受診していない. 年齢が高くなるにつれて受診率が低下する.
- 肥満の定義は,国際的なWHO基準で BMI≧30,日本の独自基準では BMI≧25だが,前者の基準では日本人の93%は肥満ではない.後者の日本独自の基準でみても,日本人の6割は肥満ではない.
- BMI=40以上の高度肥満は,年齢が若くなるにつれ多くなる.20代,30代は特定健診対象外なのでデータがないが,若い層では さらに高度肥満が多いのであれば肥満症が懸念される.
各BMIの年齢別分布を見るとこうなります.

BMI=40以上の高度肥満は,年齢が若くなるにつれ多くなっています.20代,30代は特定健診対象外なのでデータがないのですが,もしも さらに若い層で もっと高度肥満が高いのであれば肥満症が懸念されます. またBMI≧30の肥満も,年齢が下がるにつれて増えていますね.
グラフにするとこうなりますが,

まだまだ日本人の大半は 肥満ではないことがよくわかります.
それに対して米国人のデータも入れるとこうなります.

現在では いかに日本人と米国人の体格がかけ離れてしまったかが,よくわかります.
昔はこれほどの差はありませんでした.戦後すぐに私が見た米国人は(もっとも ほとんどは軍人でしたが)みな 痩せていました.昔のTVドラマ「サンセット77」(77 Sunset Strip)の登場人物もスマートでしたね.


コメント