『糖尿病の精密数理モデル』シリーズの途中ですが,明日から京都国際会館で開催される第27回 日本病態栄養学会 年次学術集会に野次馬参加してきますので,しばらく本館・別館ともブログは休載いたします.
会場で私をみかけても 石を投げないようお願い申し上げます.
すでに 学会のHPにプログラム(シンポジウム・口演の件名と発表者氏名のみ)や抄録集[PDF]が公開されていますので,これを聞いてこいという講演があれば,本館ブログの『お問い合わせ』からお知らせください. ブログ休載中もメールとして受信できますし,返信も可能です.
なお,ブログへのコメントに 返信はできませんが,目は通しております.
今年の京都は かなりの確率で雪に降られそうですね. ただ 宝ヶ池の雪景色は美しいです. ものすごく寒いですけど.
コメント
開催に間に合わなかった〜!
もう遅いけど、抄録集をざっと見て、目に止まった演題を列挙しておきますね。
・合同パネルディスカッション1 日本糖尿病学会
個別化栄養療法の確立に向けて
これが今回最大の見どころ(聴きどころ)でしょうか。
個人的にはこのところ肝機能が気になっているので、以下のテーマが目に止まりました。
・合同パネルディスカッション7 日本肝臓学会
肝疾患病態栄養専門管理栄養士に期待するもの
「肝疾患病態栄養専門管理栄養士」なるものがあるんですね(できる予定?)。
単なる誤字だと思いますが、合PD7-1のタイトル「脂肪脂肪性肝疾患」というのを見て、どんだけ脂肪が溜まっとんねん!とつい噴き出してしまいました。
よくも悪くも注目するのが、
・シンポジウム4
食環境の乱れ 改めて見直す日本食のいいところ
「日本食」ってなんですかね? カレーライスも焼き餃子もうどんもラーメンも丼物も、みんな日本固有の食事だと思うのですが。
・コントラバシー3 食事の食べ方
食べる「順番」なのか「食材」なのか。わたしの場合、何をどう食べようが容赦なく上がりますが、一般論としてどう議論されるのかは興味があります。
・コントラバシー5 人工甘味料は良いのか悪いのか
ラカントSを常用している者としては気になります。ただ、ここで論じられるのは、エリスリトールよりもアスパルテームやアセスルファムK、スクラロースなどでしょうか。
・一般演題10 糖尿病①
O-059 食習慣と糖尿病発症における因果メカニズムの解明
・一般演題19 肝胆膵疾患②
O-108 国民健康・栄養調査と比較したNAFLD患者の食品摂取量と病態進展に関連する因子の検討
要旨を見て混乱しました。私の理解が間違っているのでしょうか???
いも類、緑黄色野菜、淡色野菜、果実類、乳類の高摂取は、NAFLDの進展を評価する指標で高値を示した? 一方で、肉類、油脂類、菓子類の高摂取は、指標が低値を示した?
いも類はともかくとして、それ以外はなんだか真逆の結果になってません? 肉類や油脂類が、実はNAFLD進展に悪影響がない、というのは(世間のイメージとは逆ではあるけれど)まだ理解できます。でも、菓子類までがNAFLD進展スコアで低値を示したって、どういうこと?
結局のところ、食事アンケートによる解析なんてアテにならん、ということですかね?
O-109 SGLT2阻害薬と低炭水化物食の比較によるNAFLD治療標的の探索
・一般演題25 栄養教育・指導①(PHR)
O-149 医師・管理栄養士インタビュー調査で把握された2型糖尿病における栄養食事指導の現状と課題
O-150 患者の視点から見えた2型糖尿病における栄養食事指導の現状と課題
タイトルを見て面白いかな?と思ったけど、あとで要旨を見てみたら、それほど面白くはないかも…
・一般演題55 糖尿病3
O-327 糖尿病の病態栄養研究基盤としての非侵襲的膵β細胞量評価法の開発
タイトル見て「おっ」と思ったけど、要旨を見ると標識プローブを用いたPET/CTの話だったので、2型糖尿病患者には無関係な内容のようですね。
・一般演題59 基礎栄養学①
O-349 健常におけるカボチャの糖負荷後血統値上昇に対する抑制効果
カボチャが血糖上昇を抑制するって?と思って要旨を見てみたら、ラットの話でしたか… かぼちゃを先に食べておくと、腸での糖吸収が抑制される? ほんまかいな。どっちにしろ、わたしがカボチャを食べると、それだけで血糖値が上がりますが…
以上です。
少しは寒さが緩んだようですが、それでも京都は底冷えするでしょうね。
雪は大丈夫そうかな?
学会レポートを楽しみにしています!
>学会レポートを
対面での学会は終了しましたが,2/2からWEB配信が始まりますので,聞き逃した講演・発表はそちらで視聴します.
>これが今回最大の見どころ
これは よくも悪くも予想通りの展開でしたね.レポートをお楽しみに.
その他のご注文も多分 お任せください.