日本糖尿病学会が主催する【糖尿病学の進歩】(=以下『進歩』)という講演会があります.
同じく日本糖尿病学会が主催する年次学術集会(=以下『年会』)でも,やはり糖尿病に関する 講演・シンポジウムが開催されるので,よく似たものと思われますが,『年会』は学会会員の報告[口演]なども行われ,原則として日本糖尿病学会会員を対象としたものです. 一方『進歩』の方は,広く糖尿病に携わる医療関係者(医師,薬剤師,看護師など)を対象に糖尿病治療を啓蒙するものです.
私も最初はこの二つの区別がよくわからなかったのですが,参加登録費の違いをみて理解しました.『年会』の方は,医師であっても 学会会員と非会員ではオネダンに差がついています. 一方『進歩』の方は,医師であれば 会員でも非会員でも参加登録費は同じです.
ま,どちらにせよ ただの患者のぞるばが参加する分には関係ないのですが.
で,今回の第57回『進歩』の会場は,有楽町の東京国際フォーラムでした. 東海道新幹線が東京駅に到着する時,左側に見える あの舟形のガラスの建物です.
地元ですから,これは行かずばなるまいと参加してきました. 最寄り駅は有楽町ですが,久しぶりなので東京駅から歩いて向かいました.背広・ネクタイ姿で東京駅を降りると,つい勘違いしてそのまま前の勤務先に行ってしまいそうでしたがw
1月に 京都で第26回 日本病態栄養学会が行われたばかりですから,この『進歩』でさらに目新しい情報が出るはずはないのですが,日本病態栄養学会が主として管理栄養士を対象としたものであり,この『進歩』は医師を対象としたものなので,そこはやはり 同じテーマでも違いがあります. 医師を対象とするだけあって,糖尿病の基礎医学や,診断・治療に重きを置いた内容となります.
現地での講演は 既に終了しましたが,オンラインでの視聴は 3月31日まで可能です. したがって参加登録も3月21日までは受け付けています. オンラインでも,協賛企業との共催セミナー(=ランチョンセミナーなど)を除き ほぼすべての講演を視聴できますので,今からでもまだ間に合います.
また どんな講演が行われているのかは,プログラムから参照できます.テレビ・新聞・雑誌の 通り一遍の『健康情報』よりは はるかに内容が深いものです. もちろん真偽不明のネット情報などとは比較にもなりません.
本シリーズでは,ぞるばが視聴した講演の感想を述べてみます.
[続く]
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