数字が目まぐるしく変わります
前回記事で,主要国の死亡率(死亡数/100万人人口)とBCG接種制度の表を掲げましたが,既に数字が変わっています. 2020年4月22日15:00時点の状況は以下の通りです.
BCGの接種制度との関係
縦軸に死亡率(=人口百万人あたりの死者),横軸に BCG接種制度の異なる国々のグループで表示するとこうなります.
たしかに現在でもBCG接種を国民全員に義務付けているグループ(左欄)と,義務付けを一度も行ったことないグループ(右欄),そして 過去は義務づけていたのだが現在がやめてしまったグループ(中欄)には,それらしい相関があります. ただ各グループの中でも相当な開きがあることも事実です.
BCG履歴でみると
ところで,過去には全国民がBCG接種していたのに,今はやめてしまった国,および 過去から現在まで義務付けている国で,どれくらい義務期間が長いかを調べてみるとこの通りです.
これを再びグラフで見ると;
BCG全員接種を一度も義務付けたことがない国は,大きくバラついていますが,かつて一度でも義務付けていた国,及び現在も義務付けている国については,かなりはっきりとした傾向がみてとれます.
- フィンランドは,現在では全員接種をやめてしまったが,実は1941年から2006年まで65年間も継続していたので,15歳以上のフィンランド国民はほぼ全員BCGを接種されている.
- 逆にスペインはBCG全員接種を行っていたのは,わずか16年だけだった. つまりほとんどの国民は接種を受けていない.
- その中間のスイスやスウェーデンもこの傾向通りの位置にいる.
ただし それでも なお,
- 英国はBCG継続年数が長い割には死亡率が高い
- ドイツはBCG継続年数がスイスやスウェーデンとあまり変わらないのに死亡率が低い
は,このBCG履歴年数だけで説明しきれていません.
しかし ドイツのケースは,旧 東ドイツ/西ドイツの違いで説明できるのです.
[6]に続く
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