ヘビー級の教科書

我が家には すでに何冊もの医学教科書があります. 学生時代よりも多いくらいです.

それなのに,さらに分子生物学の教科書を買いました.

(C) メディカル・サイエンス・インターナショナル

出版社によれば,『学生や若手研究者にも手に取りやすい価格を実現』したそうですが,高齢者のぞるばにとっては,価格はともかく(学会に1回参加すれば,もっと金はかかります),この重さっ! 持ち上げただけでギックリ腰になりそうでした. だって重量 3.05kg. もう文句なしに我が家で一番重いヘビー級の教科書です.

奥様には『そんな本,買ってどうするの?』と呆れられましたが,別に この教科書の全頁を読んで理解しようとも 理解できるとも思っておりません.
ただ,医学文献に登場する 遺伝子だの免疫だのという概念を,どうもあやふやにしか理解していないので,わからないことに出くわしたら この教科書に相談するつもりです.

医学に限らす,科学とは情報を体系化したものだと思います.

『体系化されている』とは,必ずしも 『正しい』という意味ではありません.それどころか 科学とは,すぐに『間違っていたことがバレちゃった』の連続です. しかしそれでもというか,それだからこそ 体系化はされているのです.つまりその体系の中で 矛盾がないということです.某政党の 元幹事長は 『理路整然と間違える』のが得意技だそうですが,科学だってそんなものです.一分の隙もなく 完璧に構築されていると思われていた『定説』が あっさり覆るのが 科学なのです.

しかし,信ずるか信じないかは別として,体系化されているからこそ,また間違いも発見しやすいのです, あちこち矛盾だらけだったら,どこをどう間違えているのかすらわからないわけで,それでは進歩はないでしょう.
よくネットでも,断片的な聞きかじり情報をつなぎ合わせてトンデモ理論を展開している例を見かけますが,あれなら どんなことでも言えてしまいます.

というわけで,このヘビー級教科書にお世話になりますが,いくら何でも 初心者が 突然ヘビー級ボクサーに立ち向かうのは無謀です.実はこういう解説書も同時に購入しました.

(C) 秀和システムズ

こちらをざっと読んで,一応 下準備はしたうえで,ヘビー級に挑むつもりです. ボケ防止のためにw

  

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