[別館記事更新] 原因と結果

[カバー画像:(C) erimaru さん]

体内で炎症が発生しているかどうかの指標として 「C反応性タンパク」(CRP = C-Reactive Protein)の血中濃度が検査されます.

炎症と戦う免疫反応の結果として CRPが大量に作られるからです. 正常時のCRP値は 0.3md/dl以下ですが,重度の炎症(たとえば盲腸炎・肺炎・腹膜炎など)ではCRPが 正常時の100倍以上(30mg/dl以上)にもなります.

では,ひどい炎症を起こしている人のCRPが高いことを根拠に『CRPが炎症の原因である』と言えるでしょうか?

原因か結果かの判断は 実は非常に難しいのです.

『原因と結果』
結果とは その原因があって生じたものです.結果が出てから,その原因が発生することはありえません.犯罪が多い地区だから交番が増えるのであって,交番が増えたから…

ご興味のある方はご覧ください.

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