しらねのぞるば

その他

[別館記事更新] 靡け この雲

万葉歌人 柿本人麻呂の歌は,1300年の時を隔てていても 現代日本人の胸を打つものが多いです. 妻死りし後に 泣血ち哀慟みて 作れる歌つまみまかりしのちに  いさちかなしみて つくれるうた 亡くなった妻の面影と声を求めて 軽の市をおろおろと...
その他

ハゲタカジャーナル

屍肉をついばむハゲタカは嫌われ者です. 生態系には必要な存在なのですけどね. しかし 『ハゲタカファンド』と呼ばれる投資機関は,業績好調な会社に目をつけて株を買い占め,その会社の将来に必要な 工場設備の更新や研究開発投資まで配当に回すことを...
学会

[別館記事更新] 糖尿病劇場

糖尿病専門医の学会である『日本糖尿病学会 年次学術集会』に初めて野次馬参加したのはもう10年以上も前です. 最新の情報や,まとまった知識が効率よく得られるのでそれ以来 毎年参加しています(次回はこちら). 学会とはいっても お堅い講演ばかり...
その他

パンチの力:インパクトファクター

インパクトファクター Impact Factorというものをご存じでしょうか.直訳すると 『衝撃因子』です. パンチの強さでも表すものかと思っていたら; (C) しのこ さん 学術(医学に限らず)雑誌の,影響力の強さを表す指標です.つまり『...
その他

[別館記事更新] どないやねん

大阪弁の『どないやねん』 は質問でもあるし,ぼやきでもあるし,からかう時にも使われます. ご興味のある方はご覧ください.
メトホルミン

メトホルミンの効果はみせかけ?

私はメトホルミンは いい薬だと思っています.どうしても相性の悪い人はいるものの,安価で投薬実績も豊富だからです.肥満でも肥満でなくてもある程度の効果を発揮しますし,低血糖のおそれもありません. ところが 最近,時事メディカル誌にこんな気にな...
その他

[別館記事更新] 午後の眠気

昼飯を食べたら 午後からは退屈な会議の連続.血糖値も上がるし ついうつらうつらと...しかし 寝ていることをバレないようにするのもサラリーマンの『芸』の内です. この午後の眠気は食後の眠気だけが原因なのでしょうか. ご興味のある方はご覧くだ...
その他

200万PV達成

糖尿病を自覚して以来,手当たり次第に集めた医学文献の整理整頓のために始めたこのブログですが,予想外に多くの方から閲覧されているようです. 厚く御礼申し上げます. 月末恒例のバックアップやアクセスログ解析を行っていたところ,11月20日頃に ...
食事療法

[別館記事更新] [大豆・ふすま パン] レシピを改良

私が糖質制限食を継続できているのは,朝食の定番を大豆・ふすまパンにしているからです.しかし,このパンは安定してふくらませるのは結構大変なので,レシピを改良してみました. ご興味のある方はご覧ください.
薬物療法

驚異の新薬X

以下の記載で『新薬X』とは,実在する特定の薬物を指すものではなく,例示のための架空のものです. 厚労省の人口動態統計年報によれば,平成21年(2009年)の死因別順位で,心疾患による死亡は10万人あたり 143.7人で,第2位でした(第1位...
その他

[別館記事更新] 医師のブログ

クリニックのHPに 『院長のブログ』を掲載しているのをよくみかけます.それぞれ個性豊かで 興味深いブログも多いですが,中でも 医学情報を解説・批評するブログは大いに参考になります. ご興味のある方はご覧ください.
病理

ブリットル型糖尿病[3完] 原因はさまざま

ブリットル型(不安定型)糖尿病について,最新のレビューを探してみたところ,この文献がありました. Hirsch 2020 この文献では,まず極端な高血糖/低血糖が発生する原因について,一般論として考えられるものを列挙・分類しています. Hi...
その他

[別館記事更新] 天理市の古墳と博物館

正倉院展を参観したついでに 天理市の古墳と『天理参考館』を見てきました. 天理参考館とは 天理大学の附属博物館です.天理教に関連する展示が主体なのかと思っていたのですが,全然違って 民俗学と考古学の,それも非常にユニークなものを展示している...
病理

ブリットル型糖尿病[2] 従来の説明では

現在の糖尿病学では 現在の糖尿病学では ブリットル型(不安定型)糖尿病というものは存在しない という立場です.実際 日本糖尿病学会が発行している『糖尿病 治療ガイド』や,WHOの糖尿病ガイドラインには『ブリットル型(不安定型)糖尿病』という...
その他

[別館記事更新] 原因と結果

体内で炎症が発生しているかどうかの指標として 「C反応性タンパク」(CRP = C-Reactive Protein)の血中濃度が検査されます. 炎症と戦う免疫反応の結果として CRPが大量に作られるからです. 正常時のCRP値は 0.3m...
病理

ブリットル型糖尿病[1]

日本糖尿病学会の最新の『糖尿病治療ガイド2022-2023』には; (C) JDS 糖尿病とはインスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝的疾患である 糖尿病治療ガイド2022-2023 p.14 と書いてあります.一言でいえば...
その他

[別館記事更新] 手頃な統計学

『数字は嘘をつかないが,嘘つきは数字を使う』 これはは政治アナリスト・伊藤惇夫さんの名言 です. そのバリエーションとしてこういうことも言えると思います. 統計は嘘をつかないが,詐欺師は統計をうまく使う 一見 正しい統計解析の結果とみえるも...
食事療法

糖質制限も12年目に

糖尿病自覚の経緯 私のこれまでの経緯は,このブログの『これまでの経緯』に書いた通りです.『自分は軽症だが間違いなく糖尿病だ』と自覚したのは,当時勤務していた会社の産業医が警告してくれたからでした. そこで それ以上糖尿病が本格化しないように...
その他

[別館記事更新] 医師はアナログ 患者はデジタル

『たぶんこれくらい』というのは,アナログ的な表現です.一方,デジタル的表現とは,1か0 すなわち Yesか そうでなければ Noであり,中間はありません. ここが食い違っていると,『たしかに言った』『そんなこと言ってない』になってしまいます...
イメグリミン

イメグリミン速報[2] 血糖値がストンと20mg/dl下がった

かなり強力な治療を長年継続してきたにもかかわらず,HbA1cが7%~10%から下がらない2型糖尿病患者に対して イメグリミンを追加投与した症例が報告されています. Oda 2022 この報告の特徴は,イメグリミンの追加服用の前後に それぞれ...