東北を旅していて 美しい夕焼けを見て ふと思い出した歌です.
ぞるばの学生時代には,まだ戦前の旧制高校のバンカラの雰囲気にあこがれる風潮が残っており,「寮歌」がよく歌われました.
これらの寮歌は,当時の学生のエリート意識芬々で,私はあまり好きではなかったです.
ただし 北大寮歌「都ぞ弥生」は,特に二番の歌詞は,この時代の寮歌としては珍しく 北の大地の美しさを厳かに謳いあげたもので,メロディーの美しさと相まって(北大生でもないのに)私の好きな曲でした.
豊かに稔れる石狩の野に
雁 遥々沈みてゆけば
羊群 声なく牧舎に帰り
手稲の嶺黄昏 こめぬ
雄々しく聳 ゆる楡 の梢
打振る野分に破壊の葉音の
さやめく甍 に久遠の光り
おごそかに 北極星を仰ぐ哉
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