掛け取り
落語のネタに「掛け取り」というものがあります.
掛取り(落語散歩182)
江戸時代の庶民は,日々の買い物では いちいち金を払うのではなく,「掛け売り」,つまり後払いで売ってもらっていました.
しかし,それは借金ですから,いつかは清算しなければなりません. その期限が大晦日でした, 酒屋,米屋,八百屋,あらゆる商売人が大福帳を片手に長屋に押しかけてきて,『掛け金 払ってもらいまひょ』と迫ります. この「掛け取り」を何とかかわすために 長屋の熊さんが打った手は...というものです.
一年の締めくくりである大晦日には,日本のあちこちで 掛け取りと 熊さん・八つぁんとのバトルが くり広げられていたのでしょうね.
年末までにはなんとか
この記事で;
日本糖尿病学会が 毎年4~5月に発行してきた 『糖尿病治療ガイド』の2024年版が いまだに出ていない.このまま9月を終えると,2024年度前半は 一般内科医向けのこのガイドが存在しなかったことになってしまう.
[中略]
いくら遅れても 2024年12月31日までには発行すべきだろう
と書きました.
ところが ついに9月30日までには 発行されませんでした. 2024年度前半の治療ガイド不在は 確定したわけです.
いったいどうなっているんだと,日本糖尿病学会HPの「刊行物」の欄を見て 絶句しました.
『年末までには』という,この朱書は 前回 見た時にはありませんでした.ということは,私のブログ記事を見て,『ぞるばが騒いでいるから 一応 断り書きを出してやれ』となったのでしょうか? まさかね.
一番 可能性が高いのは,開業医の先生が学会に『いつになったら 発行されるのだ?』と問い合わせたのでしょう.やはりこの治療ガイドを参照している医師はいるのです.
コメント