薬物療法

学会

第26回 日本病態栄養学会の感想[5] SGLT2阻害薬は栄養学的には?

【この記事は 第26回 日本病態栄養学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞きまちがい/見まちがいによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 SGLT2阻害薬(Sodium-GLu...
イメグリミン

イメグリミン速報[3] ゆっくり着実のイメグリミン

日経メディカルで 糖尿病の新薬 イメグリミンの投与症例がとりあげられています. (全文を読むには,無料の会員登録が必要です) (C) 明治,Nitto イメグリミンは,メトホルミンと非常によく似た構造であるた...
メトホルミン

メトホルミンの効果はみせかけ?

私はメトホルミンは いい薬だと思っています.どうしても相性の悪い人はいるものの,安価で投薬実績も豊富だからです.肥満でも肥満でなくてもある程度の効果を発揮しますし,低血糖のおそれもありません. ところが 最近,時事メディカル誌にこん...
薬物療法

驚異の新薬X

以下の記載で『新薬X』とは,実在する特定の薬物を指すものではなく,例示のための架空のものです. 厚労省の人口動態統計年報によれば,平成21年(2009年)の死因別順位で,心疾患による死亡は10万人あたり 143.7人で,第2位でした...
イメグリミン

イメグリミン速報[2] 血糖値がストンと20mg/dl下がった

かなり強力な治療を長年継続してきたにもかかわらず,HbA1cが7%~10%から下がらない2型糖尿病患者に対して イメグリミンを追加投与した症例が報告されています. Oda 2022 この報告の特徴は,イメグリミンの追加服用の前...
イメグリミン

イメグリミン速報[1] 服用開始直後の効果

イメグリミン(商品名:ツイミーグ)については,本ブログでも以前から注目しておりました. イメグリミンは 2021年9月に販売され,それまでの臨床試験ではなく 実際に糖尿病患者への投与が始まりました. その効果...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[10完] それを言っちゃあ おしめえよ

11β-HSD1阻害薬はなぜ注目されたのか 1990年~2000年の状況はこうでした. メタボの人やストレスを受けている人では,副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールが多いCushing病の典型は内臓脂肪のみが肥大する症状だ...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[9] Cushing病ではどうなのか

クッシング病は,日本では年間100人程度が発症する指定難病の一つで,発症機構・原因はさまざま です.したがって手術等で治療可能なものから治療法不明のものまであります. ただほとんどの場合,コルチゾールの過剰分泌という症状を示すので...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[8] 権兵衛が種まきゃ

ホルモンは人体内には微量で存在するものですが,それは生理作用が強力だからです. したがって,ホルモンの量が急増あるいは急減すると,時に致命的なことが起こります. これは インスリンを間違って過剰に注射した場合,低血糖で死に至る例を見れば明...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[7] 途絶えた消息

Incyte社が開発した11β-HSD1阻害薬 INCB13739は 11β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素(11β–HydroxySteroid Dehydrogenase)のType1のみを阻害し,Type2は阻害しない...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[6] 糖尿病患者への投与結果

11β-HSD1阻害薬として,現在もっとも有力視されている Incyte社のINCB13739の第2相 臨床試験結果が報告されています. Rosenstock 2010 この試験では,それまでにメトホルミン単独(平均=1,50...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[5] 新薬開発競争

ここまでの復習 コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです.全身の糖・脂質・蛋白質の代謝を制御する重要な役割を担っています. また 人体に感染や外傷などで炎症が発生すると,総力をあげて炎症を鎮めます. さらに肉体的だけ...
薬物療法

11β-HSD1阻害薬[4] 双子の片方だけにプロポーズ

11β-HSD1阻害薬とは,コルチゾールというホルモンの分泌を抑制するために開発している薬剤です. コルチゾールは,人体に炎症が発生した時に,強力に炎症を鎮める作用があります.実際 リウマチ・喘息用の薬の主成分でもあります. ...
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11β-HSD1阻害薬[3] きっかけは漢方薬

カンゾウ(甘草) カンゾウ(甘草)は,漢方薬ではもっともポピュラーなもので,解熱・消炎・鎮痛・去痰などの作用があるそうです. カンゾウ (甘草)(C) 東京生薬協会 その薬用成分であるグリチルリチン(Glycyrrhiz...
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11β-HSD1阻害薬[2] ストレスで登場

11β-HSD1とは 11β-HSD1阻害薬とは,11β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素I(11β–HydroxySteroid Dehydrogenase type I;以下 11β-HSD1)に作用して,その作用を阻害する薬です...
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11β-HSD1阻害薬[1] ホルモンはややこしい

11β-HSD1阻害薬とは,副腎皮質ホルモンであるコルチゾン/コルチゾールに作用する『11β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素』を阻害する薬です.つまり相手はホルモンです.もうこの段階で頭痛がします. ぞるばは 従来から『ホルモンはや...
薬物療法

新薬は更に登場するか

日本糖尿病学会が 2020年12月に発行した『糖尿病専門医研修ガイドブック』という分厚い書籍があります. (C)日本糖尿病学会 これから糖尿病専門医をめざす医師のための教科書です.専門医となるには,ここに書かれていることはマス...
薬物療法

メニューは一つだけ

世の中には,メニューはなくて ただ一つの料理だけで人気を集めているお店・レストランがあります. 『あれこれ迷う必要はない,うちの店に来たからにはこれだけを食べればよい』という心意気は見上げたものです....
イメグリミン

第65回日本糖尿病学会の感想[8] ミトコンドリア糖尿病にイメグリミン

【この記事は 第65回日本糖尿病学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞き間違い/見間違いによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 前回記事では通常の2型糖尿病患者にイメ...
イメグリミン

第65回日本糖尿病学会の感想[7] イメグリミンがデビューしました

【この記事は 第65回日本糖尿病学会 年次学術集会に参加したしらねのぞるばの 手元メモを基にした感想です. 聞き間違い/見間違いによる不正確な点があるかもしれませんが,ご容赦願います】 昨年9月に イメグリミン がいよいよ日本で発売...