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2022年 糖尿病治療は変われるのか[3]

今年の学会等 2019年に日本糖尿病学会が『糖尿病診療ガイドライン 2019』を発行してから,2年半が経ちました. このガイドラインでは 『糖尿病患者に 一律・機械的に画一の食事療法を押し付けるのではなく,一人一人の病態や嗜好...
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2022年 糖尿病治療は変われるのか[2]

前回記事で,日本糖尿病学会は 『糖尿病の食事療法は 一律・画一的ではなく,個別化すべきだ』という原則は表明したものの(それ自体は 30年来の方針転換で勇気のいることだったでしょうが),それ以上のこと,つまり 実際の医療現場で『食事療法の個...
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2022年 糖尿病治療は変われるのか[1]

2022年あけまして おめでとうございます. (C) エルサ さん 昨年の年始では 2021年の予測をたててみました.2019年に日本糖尿病学会が発行した『糖尿病診療ガイドライン 2019』で打ち出された『糖尿病の食事療法の個...
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第64回日本糖尿病学会の感想[24完] 教育講演

学会の『教育講演』とは 日本糖尿病学会の年次学術集会では,最新の医学情報や治験にかかわる講演だけではなく,糖尿病専門医 (および 糖尿病専門医をめざす一般内科医) に向けて基本的な知識を整理して解説する『教育講演』というものが毎回 ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[23] 『グルカゴンの反乱』のその後-9

考えてみれば当然 グルカゴンは,多くの糖尿病患者からみれば血糖値を上げる『悪役』でしょう. (C) キラーT細胞 さん 前回の記事は,この悪役グルカゴンが作動しないように グルカゴン受容体アンタゴニストを開発して投薬すれ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[22] 『グルカゴンの反乱』のその後-8

対策はあるのか 『糖尿病における血糖値コントロールの問題は,インスリンの不足・インスリンの効き目(=インスリン抵抗性)だけを単純に考えていればいいというものではなくて,グルカゴンの存在と挙動を抜きにしては説明できないのではないか』 ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[21] 『グルカゴンの反乱』のその後-7

前回からの続きです. 糖尿病はインスリンで血糖値が制御できなくなる病気であるインスリンは 上がりすぎた血糖値を下げ,グルカゴンは 下がりすぎた血糖値を上げる 糖尿病患者向けのパンフレットでは,こう書いてあるのはよく見かけます....
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第64回日本糖尿病学会の感想[20] 『グルカゴンの反乱』のその後-6

(C) acworks さん ほぼ蛋白質だけ(乳糖・脂質の含有量は10%程度)のホエイプロテインを糖尿病マウスに摂取させた実験で,グルカゴンが大量に分泌されるというのが前回の結果でした. どのアミノ酸がグルカゴンを上げるのか ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[19] 『グルカゴンの反乱』のその後-5

糖尿病でなくとも食後のグルカゴン分泌は増加する グルカゴンは 必ずしもインスリンと相補的,つまり,あるいは という単純なシーソーのような関係ではないことが見出されました.さらに 糖負荷試験よりも糖質量の少ないテスト食(したがって血糖...
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第64回日本糖尿病学会の感想[18] 『グルカゴンの反乱』のその後-4

急用で実家に帰っていましたので中断していました. その再開です. 前回までのおさらいです 糖尿病患者は, インスリン分泌が遅い(又は少ない)あるいは『インスリン抵抗性』によりインスリンの効き目が悪いそれだけでなく,血糖値...
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第64回日本糖尿病学会の感想[17] 『グルカゴンの反乱』のその後-3

正常な人と肥満者の多い2型糖尿病の人とに,それぞれ 75gブドウ糖負荷試験と,それよりは糖質量がやや少ない(=56g)医療用のゼリー食とを飲んでもらい,血糖値とインスリン値の変化を追跡したところ, たしかに,血糖値の...
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第64回日本糖尿病学会の感想[16] 『グルカゴンの反乱』のその後-2

『糖尿病患者は 食後に血糖値が上がっているにもかかわらず,血糖値を上げるグルカゴン分泌は逆に増加する』 と言われてきました.しかし,これはグルカゴン自体を正確に測定できていたのかという疑問が残ります. では サンドイッチELI...
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第64回日本糖尿病学会の感想[15] 『グルカゴンの反乱』のその後-1

『グルカゴンの反乱』とは 2年ほど前に この本がちょっとしたブームになりました. (C) 星和書店 この本の内容については,highbloodglucose様のブログ連載記事~にて,詳しく考察されています. ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[14] 薬の選択-3

(C) acworks さん 糖尿病の投薬選択・投薬順序に関して,日本には欧米のような『標準的投薬選択アルゴリズム』は存在しないしたがって,病院・医師によっては 同じような病状であっても,薬の処方がまるで違うこともありえる こ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[13] 薬の選択-2

第64回日本糖尿病学会のシンポジウムで, どんな糖尿病患者が来ても,第一薬として絶対にメトホルミンを使わない そういう病院があると報告されていて驚きました. たしかにメトホルミンを投与してはいけない患者は存在します.日本...
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第64回日本糖尿病学会の感想[12] 薬の選択-1

保険診療報酬データベース 患者が病院にかかり 会計を済ませる時,保険診療の場合であれば,支払うのは総診療費の3割だけです(一部の高齢者では2割または1割負担). では残りの7割は誰が払うのでしょうか? もちろん,患者が加入していたそ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[11] 糖質当てクイズ

糖質の塊 (C) taneさん 今回の 学会 一般口演で,姫路市の 糖尿病内科 たかべクリニック からの報告がありました. このクリニックに通院している糖尿病患者 586人(1型:59人 2型:474人)に,クイ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[10] 高齢者の糖尿病はスローモー

糖尿病を発症した時の年齢によって,その後の病状進行速度は異なるのではないか,という学会報告がありました.高齢になってから 初めて発症した糖尿病の進行速度は,若い時に発症するよりも 遅いということです. (C) junkoji ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[9] 営業職は大変

どんな人が糖尿病を発症しやすいか 肥満傾向なら,過食しやすいと,運動不足だと...等々, 『これこれの生活習慣だと 糖尿病になりやすい』,そういう研究報告は無数にあります.しかし,仕事の種類によって 糖尿病発症リスクは違うのだ...
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第64回日本糖尿病学会の感想[8] HbA1cの測定誤差

HbA1c値の信頼性 以前のこのシリーズ記事で,たとえ病院の検査であっても 測定誤差やバラツキはあることを調べてみましたが, 今回の学会では,上記とは別の原因で HbA1c測定に誤差が発生する事例が報告されていまし...